文春文庫<br> 神の汚れた手〈上〉

文春文庫
神の汚れた手〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p
  • 商品コード 9784167133177
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

夜明けに生誕があれば真昼には堕胎がある。その生死のどちらにも手をかすのが産婦人科医。病院で展開される多彩なドラマを通して生命の尊厳を訴える衝撃の問題作

内容説明

「中絶手術は、戦後最大の産業であり、今日の繁栄は、ひとえに産婦人科医のおかげ」という説も生まれる中絶天国・日本。その数は三千五百万、大韓民国一国分くらいの人口を抹殺したことになる…中絶は果して悪か?湘南の小さな産婦人科医院を舞台に展開されるさまざまなドラマを通して真の生命の尊厳を訴える衝撃の問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

背番号10@せばてん。

24
【1980_女流文学賞_受賞辞退】1986年9月23日読了。(作者の訃報を知る2025年3月4日入力。ご逝去を悼み、ご冥福をお祈りします)1986/09/23

James Hayashi

21
産婦人科医としての日常業務が主題か?開業医が患者の容体を見ていくが、様々な症例や、産みたくも産みに産めない女性の大変さ、また家庭の事情など精神的に辛い感情が伝わってくる。「インターセックス」で扱われた半陰陽も描かれている。日本での中絶件数は約30万件。多いね。下巻へ。2015/12/13

ykshzk(虎猫図案房)

13
これほど読後感想を書くことをためらった本も無いと思う。結局人間はどこまでも利己的なのだ。主人公の医師からは、患者への尊敬や信頼がみじんも感じられないのだが無理もない。自分の都合で命を左右する患者たちを日々目の当たりにしていれば、誰でも主人公の医師のようになるのだろう。様々な都合を抱えた患者が次々登場し、こちらまでも徐々に感情が奪われて冷徹になっていくようであった。優生保護法についてや昨今の様々な親子に関連する出来事に関して、いい年をして考えがまとまらない自分。人間と動物の違いは何なのか、考え込んでしまう。2019/06/27

kroon@きろん

3
数日前“破裂”をつぶやきで酷評しましたが、いわゆる医療小説で、最後までひきつけられて読めたのはこの本に尽きます。 感想は下巻のほうに書きます2014/03/21

ほうき星

3
命とは? 命を繋いでいくために、人間はどう変われるのだろうか 。

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