文春文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167131142
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

交通事故に遭った妻と殺人容疑で逮捕されていた祖母。2人の女が隠そうとした真実を明かしたのは、夫婦の間で交わされた手紙だった。

内容説明

山上悟はギリシャに赴任するが、妻の奈美子は日本に留まり一方的に離婚を切り出した。真意を問いただす悟に、奈美子は自分の祖父母の間で交わされた手紙のコピーを送る。50年前、祖母は殺人の容疑で逮捕され、手紙には夫婦のみが知る真実が語られていた―。人間が隠し持つ秘密を手紙が暴き出すミステリー。

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
昭和36(1961)年、東京都生まれ。アニメーションの制作に携わった後、平成3年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。8年『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、9年『奪取』で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞、18年『灰色の北壁』で新田次郎文学賞をそれぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

119
2010/4/16 Amazonより届く。 2018/3/10〜3/14 3年ぶりの真保作品。2組の手紙のやり取りだけで構成される。読んでいる最中は中盤に挟まれる話と、その前後の話の繋がりが分からなかったが、そういうことか!流石の巧さであった。2018/03/14

カブ

34
長期出張でギリシャに滞在する夫、山上悟と妻奈美子の手紙のやり取りでの物語。他人の手紙を読むことなどほとんどないので、初めは興味津々だったが、やはり手紙は相手に読ませるものなのでだんだん疲れてきてしまった。手紙は時間をおいて自分の感情を見直すことができたり、面と向かって言い難いことも伝えられて良いこともあるけど、やはり会って話をするほうがいいと思った。2020/02/29

ケイ

34
ギリシャに単身赴任している夫に、日本にいる妻から離婚して欲しいとの手紙が届く。その後、二人の手紙のやり取りが続くのだが、妙に他人行儀で、違和感を持った。そもそもの妻の離婚したいと言う理由が曖昧でよくわからない。最後は、自分の流儀に反して悔しいけど、飛ばし読みした。2013/10/10

Mark

27
手紙の往来というなかなか面白い構成のお話でした。さてこのお話、これをどう解釈すべきなのか、贖罪、言い訳、願望、依願、表明、どれも当てはまるようで今一つか。罪とは一体何か。裏切りなの、じゃあ何に対して?自分自身なのか。いろいろ考えさせられる深い意味があるようにも思える、一方で物事はもっと単純であるというのも真実ではないのかなとも思えますね。2017/09/02

かずよ

22
友人が貸してくれた本ですが、みなさんのコメントを読んで読む事をためらってしまいましたが、結構すらすらと飽きずによめました。男女の仲に秘密はつきもの、全て打ち明ける必要はないと思います。かくしておく事の方が辛いけれどもそれが本当の愛情であり、誠意だと思うのですが…祖父母の場合は仕方ないとは思いますが・・・2010/09/06

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