出版社内容情報
戦後世界史のビッグ・バンが起きている今、米ソ両国の思惑、日本外交・国防・天皇制の問題から、人間性の根源までを問う力作評論
内容説明
ソ連・東欧に発する戦後世界史のビッグ・バンを迎えて、いま「近代」は終った。苦しい試行錯誤を強いられつつ、我々はどこに向って歩むのか?新しい文明はいかなる姿をとるのか?人類が歴史の分水嶺の稜線に手をかけようとしている今、政治と文学という対極的な2つの視点に立つ著者の洞察力は多くの事を教えてくれる。
目次
脳死と臓器移植
崩壊現象
国境
何を、どうやって守るのか
危険な夏
2つの世界
いじめと「脳幹」
政治劇の舞台―フィリピン
旅先で考えたこと
対外援助の曲り角
無価値時代の地獄
長期勾留の非人権性
新生政権の運命
水の恐怖
私の天皇
政治原則の変質
イランゲートの面白さ