文春文庫<br> 心のふるさと

文春文庫
心のふるさと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167120252
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

遠藤周作さんにも、靴磨きのアルバイトをしていた頃があった。占い師に「小説家にはなれません」と宣言されたこともあった。梅崎春生、舟橋聖一など、懐かしい文士たちの横顔。芥川比呂志、吉行淳之介ら、友たちの思い出。最晩年の著者が青春と交友、そして文学を、時に哀切に、時に峻厳に回想した珠玉のエッセイ集。

目次

1 源流をたずねて
2 人生の伏流(一人の外国人神父;「三田文学」の頃 ほか)
3 青春の急流から(アルバイトのことなど;幽霊の思い出)
4 せせらぎ小景(犬;作者冥利 ほか)
5 深い河の畔で(二つの問題―堀辰雄のエッセイについて;小説技術についての雑談 ほか)

著者等紹介

遠藤周作[エンドウシュウサク]
大正12(1923)年、東京に生れる。満州・大蓮、神戸で幼少年期をおくり、カトリックの洗礼を受けた。慶応義塾大学文学部在学中より文学活動を始め、フランス留学後の昭和30年、「白い人」で第33回芥川賞を受ける。以後、「海と毒薬」「沈黙」「侍」「スキャンダル」と次々に問題作を発表する一方、“狐狸庵シリーズ”と呼ばれるユーモア小説・エッセイで多くの読者をつかむ。平成5年、遠藤文学の集大成ともいえる「深い河」を上梓。平成7年、文化勲章を受ける。平成8年9月没
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