感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほりん
22
再読。ナチスと戦争の非道さに深い憤りを感じた。隠れ家生活という極限状態において,アンネは自分を客観的に見つめ,自分の欠点ととことん向き合い,理想に近づこうとすることに,生きる勇気と意義を見出す。大人でも自制心を保つのが難しいなか,アンネは耐え,なおも高みを目指そうとする。また両親との葛藤において,親は子供に「子供らしい」ふるまいをつい強要しがちだが,アンネのように早熟な子供にとっては,それが苦痛だったという部分には親としての自分を反省した。戦争の非道さの告発として,少女の成長の記として,稀有な本だと思う。2014/03/14
MINACO
1
14~15歳の女性がここまでのことを書けるとは信じがたい、が、事実なのだろう。アンネの日記って聞いたことあるけど内容まで知らなかったので読んでよかった。アンネの日記って題名だけだと喜劇的なものとかんじるけど実はユダヤ人一家虐殺の話でした2017/10/23
キニマ
1
読む前の先入観としてはユダヤ人迫害に対しての辛苦をアンネの視点から書かれている日記だと思っていましたが、実際はその苦労が半分、そしてもう半分は同じ隠れ家に住む身内や他の人間について、アンネなりに細かく観察し、書き記してありました。僕自身後者にとても惹かれました。他者に対してここまで事細かに分析し、また、適切に描写してあり、とても14、5歳の女性が書いた日記とは思えませんでした。この日記を読んで、ユダヤ人についてもう少し知りたくなり、後日「夜と霧」を読み直したいと思います。2017/03/21
ひつじ
1
14歳前後の女の子がここまで様々なことを考えていてすごいなぁと思いました。2014/08/06
Rapop_20
1
フツーの女の子だったら、自分を見つめすぎて辛くない?と声をかけたくなります。一歩間違えれば命が無いのかもしれない、という環境でとても強く生きてたなと感じます。戦争で大人になりすぎて達観していたという印象です。2014/07/15
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