出版社内容情報
電算機の売り込みに手段を選ばぬ四人組、名付けて"さそりチーム"。色仕掛、嘘八百、扮装と珍妙な作戦で迫る涙ぐましい活躍と、非情な業界の内幕を描くユーモア連作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
4
外資系事務機メーカーの営業として手練手管を用いて成績を上げようとする男女のチーム。営業部の感じは昔のうちの会社みたいだ。それはともかく、思い切り昭和の風景で、詐欺まがいのやり取りはコンゲーム小説の趣もあるので、ミステリ好きも楽しめるかも。割合最近再刊されたけど、時代は感じさせるものの、今読んでも面白いと言う営業的な判断だろうが、受け入れられるのだろうか。井上ひさしらしいと言えば、らしいエンターテイメントではある。2024/01/12
minamimi
1
家の本棚から。今の感覚からしたら、荒唐無稽でやり過ぎ感のある、さそりチーム。でも弱きには優しい結末になっていて、安心して読む事ができる。2020/07/19
剛腕伝説
0
物を売る為なら殺人以外は何でもやるというセールスマンチーム[さそり]。リーダーの若林のセールス日記という形で話は進む。殆ど詐欺師同然の連中が繰り広げるセールスミッション。コミカルでテンポが良く読みやすい。騙される側も一癖ある為、罪悪感を感じなくて良いので後味もスッキリ。2016/10/10
mak2014
0
電算機等のセールスマンたちが詐欺まがいのことをして製品を売る連作短編集。もっと楽しくなってもいいようだが、いま一歩弾まない。ウェットな感じがあるからだろうか。2012/02/07
haruka
0
井上ひさしとマーク・トウェインって似てるなあと漠然と思っていたことが、解説でちらっと触れられていて嬉しかった。井上ひさしの初期のほうの作品のこの、つきぬけた容赦ない感じが好き2013/12/08
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- 和書
- 中国任侠伝 文春文庫