出版社内容情報
東アフリカ、ケニアの草原でアダムソン夫妻は牝ライオンの孤児エルザを育てながら、獲物の狩り方や野獣仲間とのつきあい方を教えこみ、お婿さんも探してやった。やがてエルザを野生に復帰させる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
68
野生動物と人間が共生する作品が、日本で刊行される走りとなった作品。1974年の文春文庫の創刊時のラインアップにも含まれていた、文藝春秋社としても期待の本であった。2022/06/27
背古巣
19
昔々、その昔に読みました。
大熊犬
2
感動の部分が喧伝されてますが、「傍らにライオンがいる生活」の生々しいレポートが興味深いです。犬猫と共に育った人なら共感する部分が多いはず
かず
1
ノンフィクション動物文学の中では最高峰と言っていいと思う。野生動物でなく、行政との交渉などのエピソードが生々しい。藤原英司さんの日本語訳がまた素晴らしい。
がんぞ
1
ライオンは目の開かないうちに人間に引き取られても本能で泳ぐことも獲物を捕ることもできるらしい。エルザはメスだがもちろん交尾本能もあるのだろう。それでも筆者と愛情を交わし自動車に乗せられることも覚えた。筆者は原住民に殺されたとかいうが、夫妻の仕事は密漁の取り締まりで、アフリカンには「土人」視され人間より野獣が大事という姿勢に見えたのだろうか。5000万部のベストセラーというわりに「忘れられた」感がある。現地人がこの作品(とシュバイツァー)が先入観になることを嫌うからだろうか2011/12/24