出版社内容情報
犬と犬小屋でいっしょに寝たり、カエルたちの結婚式に出席したり、動物たちの中に入って暮し、観察し、キャッチした、とっておきの愉快な話を集め、動物文学に新境地を開いたエッセイ。解・末広
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
50
【再読】初出は1970年、文庫奥付は1975年。Wikの略歴を見ると、まだ北海道の動物王国に移住する前のエッセイだ。ここからムツゴロウを冠したエッセイがシリーズ化されていく。学生時代、会社員時代の回想部分は研究者の匂いがするが、他の部分はやがて開設する動物王国の基礎となるような、生物へのあくなき愛情があふれてくる。特に犬の出産に付き添う部分は感動的だ。愛娘の成長(性徴)では、その冷静な生物に対する態度がなくなってアタフタする姿が微笑ましい。著者が少年時代を過ごした北満記も良かった。2024/02/02
いづみ
2
ムツゴロウさんの文章の真骨頂。動物を巡る様々な面白い話と、そこから発展する周りの人々の更に面白い話。軽妙な語り口も相まって、気軽に読めて深く楽しめる一冊。2011/05/11
hrio
1
やはりさすがはムツゴロウさんである。もっと生物学の探求に精を出さねば、と思えてくる。2013/03/07