出版社内容情報
ロックの鳴り響く真昼の映画館で高級クラブのママが殺された─華やかな虚飾の世界を支える財界の腐食の構図。続発する事件のもつれた糸をリアルに解く大型推理
内容説明
高速道路料金所の職員井川正治郎は赤い高級車の中に元愛人和子の姿を見た。助手席にいたのはかつてのライバル、いま東洋商産社長の高柳秀夫。負け犬の井川は和子が銀座高級クラブのママになっていることをつきとめた。相手にされず放心する井川に奇妙な男が近づく…夜の銀座に多彩な人物を配して事件は急テンポに展開する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
22
1993年3月19日読了。登録人数の少なさに茫然。1993/03/19
カタコッタ
15
昭和に生まれ育った私でさえ、昭和にってこんな時代でしたかねえ、と思う様な描き方。やっとこさ読みました。清張先生好みの家政婦さんが登場したのでこれは嬉しい。下巻読んでみます。2024/06/03
そうたそ
6
★★★★☆
Melody_Nelson
1
家にあった本。この手の小説って、やけにクラブのホステスなどが出てくるけど、時代(昭和中期)なのだろうか。そんなにホステスに耽溺する?それはともかく、突飛な設定はあるのせよ、これがどう繋がっていくのだろう?という巧さがあり、引き込まれてどんどん読んでしまう。2020/05/02