文春文庫<br> 火の路 〈下〉

文春文庫
火の路 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p
  • 商品コード 9784167106300
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

65
広島の古本祭りの別腹ブックオフで購入。 イランと日本を交互交互に話が進む。 遺跡といえば盗掘ネタだよね。そしてカナートって死亡事故が多いのですね。清張先生はイランに取材に行ったそうですが、その時に聞いたネタが本作に反映されているのでしょうか?イラン~アフガン~中国~日本の火の路ルート。壮大すぎる話で感想が追い付かない。2025/02/24

浅香山三郎

11
1973〜74年の朝日新聞連載小説。推理小説といふ土台に、古代史、アカデミズム批判をふんだんに盛る。古代史研究家としての松本清張テイスト満載の作品。作品のプロット自体は、清張の他の作品に似たやうなものがあり、それを拡張させたのだらうが、学界や大学、美術館・博物館の業界の描き方も、その当時の様子をリアルに取材してゐる感じがする。巨石群を拝火教との関りで見る議論は、メジャーではないやうだが、たいへん面白い。2024/04/30

Kotaro Nagai

6
下巻はヒロイン通子のイラン紀行から始まる。特筆すべきは清張が描写するイランが革命前のイランということ。今のイランからは隔世の感がある。これが100ページ余りにわたる。清張自身も取材に行っていて著者撮影の写真が挿入されている。後半は清張の仮説に基づいた通子の論文を70ページにわたり読まされる。この論文から清張自身の自説に対する本気度がうかがい知ることができる。終盤通子にも関わった人たちにも暗い結末が待っている。アカデミズムに対する清張の批判もうかがわせる重厚な作品でした。2024/02/16

大工のおかみさん

1
「火の路」上下巻、読了しました‼️ 古跡を巡る難しい学術的な話しの最後の方で、主人公の女性が尊敬している元教授が最愛の娘が身を投げたであろう瀬戸内海の海が見える、愛媛県大洲市長浜町壺神山山中で自殺をする(>_<) 其処を訪ねていく主人公を乗せたタクシーが、説明を始める。 細長い島が青島で長浜町の所属、沖の二つの島は、、、‼️ 読んでてびっくり仰天、松本清張の本におかみさんの生まれ故郷、住民5人と猫100匹の島「青島」の名前が出てきた~‼️ 大感激でした💓👏💓👏💓 本の内容は難しいです(^^;2023/02/20

えのこ

1
イランを旅して調査する内容はとても面白かったが、論文の内容に途中ついていけなくて飛ばしてしまった。もっと年を重ねて経験を積んでから再挑戦してみたいと思う。最後の結末ってその業界にはよくあることなのだろうか。なんにしても考古学の学者の世界の一端を覗けたような気がする。2014/11/28

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