出版社内容情報
青春小説の名作が読みやすくなって再登場。前半は、奥手だった幼年期から、剣術修行、脱藩、勝海舟との出会いと海軍塾設立までを描く
内容説明
志士たちで船隊を操り、大いに交易をやり、時いたらば倒幕のための海軍にする―竜馬の志士活動の発想は奇異であり、ホラ吹きといわれた。世の中はそんな竜馬の迂遠さを嘲うように騒然としている。反動の時代―長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権も瓦解した。が、竜馬はついに一隻の軍艦を手に入れたのであった。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
378
竜馬はようやく待望の軍艦「観光丸」を得た。外界は嵐が吹き荒れるが、まだ機は熟さない。そんな中、竜馬の盟友であった武市半平太が切腹させられた。幕府は、いつの間にか開国派に転向。薩長は依然、尊王攘夷である。大阪生まれの司馬遼󠄁太郎は、彼流の合理主義からか、どうやら薩長、とりわけ長州があまり好きではないようだ。司馬は、長州の神憑り尊王攘夷の精神が、明治維新後にも受け継がれ、やがて日本陸軍の引き起こした2.26事件から満州事変、太平洋戦争へと繋がっていったと考えていたようだ。司馬遼󠄁太郎が竜馬を好むのは、⇒2026/05/13
再び読書
156
とうとう船を操る竜馬、やはり海を利用し交易によって小国の岡豊から四国を平らげた長曽我部元親との共通点を感じてしまう
金吾
132
◎時代がガンガン動く中、発想が豊かな竜馬も大きく前進しています。この巻では容堂を始めとする山内侍とはかなり悪く書かれているのが印象的です。容堂は感性と感情のみの人物だったのでしょうか?2020/08/11
カピバラKS
130
●四巻は土佐藩で佐幕派が復権し坂本竜馬の盟友とも言える武市半平太が捕縛されるなど、狂風怒濤の展開であった。●さて本巻では、幕末のような激動期のリーダー像について、二つの選択肢を示す。一つ目は「先頭に立って時勢を切りひらいてゆく」タイプ。二つ目は「流されっぱなしになってゆく」タイプである。ありきたりな一つ目のみならず、二つ目を良しとするところこそ、司馬遼太郎の小説が凡百の自己啓発書を上回る所以だろう。●先年のコロナ渦における職場の状況を思い起こすと、実に的を得た指摘であった。2025/10/15
ゴンゾウ@新潮部
111
京都での政変により歴史は大きく動き出す。長州の没落、土佐勤王党の粛清、薩摩の佐幕化。朋友武市半平太の獄中死。それでも竜馬は時勢を見極める。軍艦を手に入れることに奔走する。念願の軍艦観光丸を手に大海原を駆け巡る。いよいよ表舞台に。2018/01/06




