出版社内容情報
青春小説の名作が読みやすくなって再登場。前半は、奥手だった幼年期から、剣術修行、脱藩、勝海舟との出会いと海軍塾設立までを描く
内容説明
志士たちで船隊を操り、大いに交易をやり、時いたらば倒幕のための海軍にする―竜馬の志士活動の発想は奇異であり、ホラ吹きといわれた。世の中はそんな竜馬の迂遠さを嘲うように騒然としている。反動の時代―長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権も瓦解した。が、竜馬はついに一隻の軍艦を手に入れたのであった。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
145
とうとう船を操る竜馬、やはり海を利用し交易によって小国の岡豊から四国を平らげた長曽我部元親との共通点を感じてしまう
金吾
127
◎時代がガンガン動く中、発想が豊かな竜馬も大きく前進しています。この巻では容堂を始めとする山内侍とはかなり悪く書かれているのが印象的です。容堂は感性と感情のみの人物だったのでしょうか?2020/08/11
ゴンゾウ@新潮部
109
京都での政変により歴史は大きく動き出す。長州の没落、土佐勤王党の粛清、薩摩の佐幕化。朋友武市半平太の獄中死。それでも竜馬は時勢を見極める。軍艦を手に入れることに奔走する。念願の軍艦観光丸を手に大海原を駆け巡る。いよいよ表舞台に。2018/01/06
優希
107
竜馬の志士活動から来る発想は奇異に見られますが、時代の先を見据えているような気がします。竜馬を嘲笑うように騒然としている世間が伺えました。勤王の動きに惑うことなく、粛々と海軍を作る竜馬は己を貫く人物ですね。そして遂に軍艦を手に入れます。この一隻から新たな何かが始まりそうですね。2019/02/14
aponchan
104
第4巻読了。勝海舟という稀代な師匠により、益々、成長していく竜馬の姿が描かれている。北海道を含めた日本という国家を意識している様が竜馬の視座というか、ダイナミックさを表している。一歩ずつ、自分の夢に近づき、実現していく様は、なんとなく現実路線を歩く自分と対比させると、奮起しなければという気持ちにさせられた。第5巻も楽しみ。2018/10/10