文春文庫<br> 菜の花の沖〈4〉

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文春文庫
菜の花の沖〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167105556
  • NDC分類 913.6

内容説明

エトロフ島は好漁場であったが、すさまじい潮流が行く手を妨げ,未開のままだった。しかし幕府は北辺の防備を固めるため,ここに航路を確立する必要を痛感して、この重要で困難な仕事を嘉兵衛に委ねた。彼の成功は、蝦夷人にも幕府にも大きな利益をもたらすであろう。が、すでにロシアがすぐとなりのウルップ島まで来ていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

35
江戸時代、北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人となった高田屋嘉兵衛の物語。

KF

17
考えれば当たり前なんだけど北風家との関係は厳しいものですね。元は良好な関係だったのに、と思うと寂しいです。が、考えてみると北風側の思惑の底が見えてしまい晩節を汚すような感じです。兄弟を始めとする高田屋側の反応が殆ど記述されぬまま更にズブズブと千島列島へ。択捉島を超えて得撫島ですからね。21世紀の我々では全く太刀打ち出来ぬ行動範囲です。 我が房総の偉人、伊能忠敬が登場しましたがとんでもない変人の様な書かれ方で、これだとファンは増えないな、とちょっと残念でした。ロシア側が偉業を正確に評価しているのが痛快。2018/02/19

☆エンジェルよじ☆

15
いよいよ蝦夷へ、択捉へ🚢 幕府と深く関わる事になったが、それよりも嘉兵衛は蝦夷、択捉の人々が好きになったんだろう、と思うことにした。2020/04/26

calaf

15
択捉島って、改めて地図で見ると、大きい島ですねぇ...嘉兵衛の時代から200年後の現在、島の領有権を巡ってまだまだロシアと対立が続いていますが、どちらかというのは微妙な感じかも...日本人としては日本と言い切りたいところではありますが。でも、一度決着はついていたのですよね。なのに...2014/04/06

キリン

4
ロシアを恐れ、蝦夷(アイヌ)を取り込もうとする幕府とアイヌを蔑み軽んじ人として扱わない松前藩▼ 蝦夷は政府の下で改革が進められる▼ 政府の要人最上徳内・高橋三平・松平信明などに高く評価され択捉島開拓を委ねられるほどの信頼を得た嘉兵衛▼ 自らを認めてくれる人物に出会える幸運ってこういうことだな、と読みながら思うのであった。途中伊能忠敬が登場▼ 51歳で天文方に入門、73歳まで自費で日本地図を描くこの気力、、、すごい★4.02020/07/25

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