出版社内容情報
ますます混迷の度合いを深める、この現代という時代を、日本人はいかに生きればよいのか─歴史文学の巨匠がさまざまの賢人達と縦横に語りあい、そして思索する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
13
文人政治家がなぜ失敗するかの好例、梅棹忠夫。原則とは建前ではないだろう、犬養道子。相手の持ち味の引き出し方を心得た対談巧者、梅原猛。手垢の付いた死滅や飢えと脅してからの原発推進御用学者、向坊隆。随一の洞察力の深さ、高坂正堯。要領得ぬ言葉を並べる話下手、辻悟。司馬と通じる感性、普遍化の名人、陳舜臣。一息つく所、富士正晴。司馬の話題設定ミスでは?、桑原武夫。ミイラ取りがミイラか、貝塚茂樹。「子供の喧嘩」、山口瞳。悠々たる文明諦観論者、故にアフリカは文明化してはならぬ、今西錦司。司馬を含め13名とも今は鬼籍に。2019/09/04
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:B-。1970年、71年の雑誌文藝春秋の企画対談集らしい。司馬さんと梅棹忠夫氏、梅原猛氏、陳舜臣氏、山口瞳氏ら当時の偉人たちとの対談なので、期待して読み始めたのだが、さすがにもう50年近く前の対談集なので、日本の立ち位置、周辺国の米中露(当時はまだソ連)の国情など隔世の感がある。毛沢東がまだ健在で文化大革命中、日本は大阪万博中、沖縄返還前、全共闘、内ゲバ等々が話題に上り、自分は懐かしさを感じながら読み進んでいたが、21世紀の現在にいまさらこの本を改めて読む価値はあったのだろうか?2016/11/02
HIRO1970
6
☆☆2009/07/03
ちゃーりー
4
半世紀前の対談でありながら古さを感じさせない、まだまだ多くの作品を残して欲しかった。2019/09/05
caramelscratch
4
ええ。しかしまだわれわれがいまひとつ遅れていると思うのは、遊ぶ能力がないことですね。遊びには才能が必要ですよ。熱気球を着想して、それをつくって飛ばすには才能が要る。(p28)2016/05/18