文春文庫<br> 幕末

文春文庫
幕末

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  • サイズ 文庫判/ページ数 478p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167105235
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

勤王か佐幕か、攘夷か開国かで、日本中が騒然とした幕末、白刃による血なまぐさい風が各地で吹き荒れた。桜田門外ノ変など、数々の暗殺事件に材をとった連作小説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

流之助

41
暗殺を描いた短編集。あとがきや「桜田門外の変」にあるように、司馬は暗殺否定派だが、暗殺が幕末という時代に暗い華やかさを加えていたことは間違いない。一瞬一瞬に煌めきのようなものが感じられる。動機はさておいても。「竜馬がゆく」では第一級の人物が多く描かれていたけれど、この短編集に描かれているのは第二級、三級、それ以下の草莽の志士達。だからこそ少し身近に感じられる人物達。どれほどのエネルギーをもって、どんな匂いのする時代の中を生きてきたのかが伝わるようだ。維新後栄達した者と屍となった者。両者の差は紙一重か。2018/06/28

kameyomi

21
幕末に起こった十二の暗殺事件を描いたもの。何年も前に巻頭の「桜田門外ノ変」だけは読んでいたが、歴史に疎い私にはハードルが高く積んであった。何となく冬に読むのが良い気がして読了。私には、大きく日本という国が変わっていく時期の命の軽さが切なく迫って来る。長州、薩摩、土佐の関わり合い、かなり勉強になった。2025/12/12

ミネ吉

13
幕末の暗殺事件を題材とした短編集。暗殺事件の歴史的意義というより、加害者・被害者双方の体験を通して、幕末という時代を描いているのだと思う。現代から見るとすごく違和感があるが、当時は「天誅」がある種の流行みたいになっていたのだろうか。功名心やライバルへの対抗心、復讐心といった、本来の政治目的とややずれた思いで暗殺が行われる。佐幕派・尊攘派どちらかに肩入れするのではなくフラットに、時にユーモアも交えて語られる暗殺事件たち。司馬遼太郎さんの作品を読んだのは久々だったけど、やはり面白かった。2025/12/07

Makoto Yamamoto

13
再読本。 50年くらい前に買った文庫本なので、文字が小さく読みづらかったが、すぐに引き込まれてしまった。 幕末の暗殺事件に関しての短編集。 佐幕派であっても幕末を生き残った者たちは、伊藤博文、井上馨は言うに及ばす人材不足のこともあって維新後かなり優遇されたよう。中でも後家鞘の出世も興味深い。2025/08/10

キリン

13
司馬遼太郎の作品としてはあまり世に知られていない本作品。いやいややっぱり面白い▼「幕末」は桜田門外の変から始まった、とは司馬先生の言葉。なるほど絶対的権威であった井伊直弼が浪人達に殺害されたことから「徳川倒してもいいのね」的な風潮になっていったのか▼数作ある中、個人的には花屋町の襲撃が好み。坂本龍馬暗殺犯への復讐の為に借り出された後家鞘彦六は一日の働きだけで後に大阪府権知事にまで上り詰めた。司馬先生も、思わず「この男は運がいい」とぼやくほど▼暗殺を否定しながら、多くの事例を集めたのは圧巻。さすがの★4.52022/05/31

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