出版社内容情報
不審な女の登場によって翳る妻の心理─男女のめぐりあいの数奇な運命のなかで互いにたぐりよせた愛の絆とは何であったのか。それは二人の青春のドラマを再確認する道程なのだろうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
11
遠い海とは成就することのない恋心といったものでしょうか。 やや中途半端な終わり方ですが、井上靖らしさは味わうことが出来る。2014/11/02
Taito Alkara
9
ラジオ小説というものがあるんですね。ということで会話が多くテンポがよかったので、一気に読めちゃいます。ハッピーエンドにしなかったところが、なんだか現実的でした。2016/09/09
hirayama46
3
井上靖は歴史ものはどちらかと言えば重厚さのある作風に思えますが、現代恋愛ものは軽妙さがあって良いですね。殊に本作はラジオドラマの原作として書かれただけあって、会話中心のテンポの良い物語になっています。しかし、昭和の恋愛・人間模様はいまよりも窮屈そうだなあ、とおおむね思うのですが、どこか安穏のしたところもあって不思議。ないものねだりをしているだけなのかもしれませんが。2021/02/28
おつぅ
2
なんか、洗練されてる。センスのいい会話。 「人間というものはみんな遠くに見える海のようなものをもっていますよ・・」あーなんて詩的。 奥深い。2012/06/20
takuya
2
人はみな遠い海のようなものを~ 切ない片思い男、遠藤の落ち着きがいい2010/01/22
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