出版社内容情報
武田家滅亡で隼人は明智に、兵太は野武士に身を投じた。一方織田の旗本荒之介は隼人の恋人の心を奪い兵太を情夫とした女と関わる。やがてこの葛藤の結末を告げる本能寺の変が…。解説・福田宏年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
34
名もない男子三人、女子二人から見た激動の時代です。登場人物に魅力を感じないことはありましたが、違う視点で好きな時代を読めたのは良かったです。2023/01/31
河内 タッキー
10
今、話題の明智光秀も登場する。たまたま読んだわけだが。それはさておき、戦国時代を舞台にした、名も無き男3人女2人の恋愛の話だ。5人の関係が複雑に絡み合う。彼らの何と清々しいことか。つまらない恋愛小説と思いきや、井上靖と戦国時代の下級武士という設定によって何とも胸にしみる物語に、心揺さぶられるのだった。2020/03/13
Stair512754
2
信長の全盛 圧倒的な戦力差に為すすべもなく滅びた武田勝頼の軍にいた雑兵二人 酒部隼人と藤堂兵太 そして信長の直臣、大手荒之介 勝頼の女中の千里 野盗の娘、弥々 いずれも歴史上全く名もない雑草のような人間達 何故戦うのか? 何故生きるのか? 大きく転換する歴史の中で翻弄される小さな小さな人間達 何一つ自分の思い通りになどならない ただただ漂うだけ だのに何故か、まったく悲壮感のない これが雑兵の戦なのか? こういう視線で描いた戦国ものを読むのは初めてだった 2009/06/19
dzuka
2
井上靖の時代小説ということで、ついつい手に取ったが、高遠城、甲斐新府城、本能寺、坂本城、安土城が落ちる時代拝啓に合わせて、時代にほんろうされる男女の話。 あまり新しい発見もなく、誰かの強烈な個性にひかれることもなく、少しがっかり小説だった。井上靖時代小説で、こんなことは初めて。2018/09/25
ゆきまる
0
なにかはっきりしない。2020/11/23
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- 和書
- 蔦重の教え 双葉文庫