出版社内容情報
武蔵野に残る「欅」保存に乗り出した主人公の目前に展開するさまざまな人間模様を、さりげないユーモアのうちに深く語りかける好箇の傑作として世評高い長篇小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ソングライン
5
今春、穂高神社を訪れた際、井上靖、川端康成、東山魁夷がその若葉の美しさを絶賛し、作者が小説の題材としたケヤキを見ました。それがきっかけで本作を読んでみました。戦後復興がなり、高度成長時代に入った東京が舞台、会社社長の主人公がケヤキを切るなと書いた随筆から始まる物語です。失われつつある自然や人情を嘆く作者の主張は半世紀たっても色あせていません。2017/07/22
がんちゃん
5
亡父の書棚から。初井上靖。1975年の作品ですが、昭和44年辺に日経で連載したと解説に書いてありました。電話や車が新しい物の象徴として描かれていて、今ならさしずめスマホやタブレットなんですかね。亡父の書棚の本ですが、「大けやき」が「大やけき」と誤植したあったのに、ボールペンで訂正していた(笑)。2016/01/12
つばネコ
2
久々の再読。昭和40年代の社会風刺と問題提起は、今読んでも根本は変わっていない気がする。今の東京の姿を見て、主人公の旗一郎やけやき老人たちは何を思うか?2016/11/01
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