内容説明
この国の未来がどうなるのかはわからない。だがしかし、すくなくとも今この島国に住んでいる人びとは、なんとすばらしい、愛すべき人びとであろうか―全国から寄せられた40篇の草の根の人々の普通の死。それは穏やかで温かく、また可笑しくも切ない。こんな死にかたがあるなら生きる勇気が持てる。杉本苑子氏との対談を収録。
目次
家族に見守られ、安らかに(今夜は浄土に詣らせてもらうよ(高田俊彦)
饅頭十二個食って死んじゃった(篠原美子) ほか)
人生最後のハードルを越えて(俺は行くぞ、泣くな(新藤昭三)
俺は死ぬんだなあ(猪瀬啓子) ほか)
静かなワルツに送られて(Mさんのワルツ(鯉渕浪子)
家族のいない死(高松むつ) ほか)
蝋燭が燃え尽きるように(突然、二百グラムのビフテキ(和気千恵子)
私とお父さんは素敵な仲やったの(松本とちせ) ほか)
花が咲き乱れる花園の上を(よく見ておけ(河野実)
あら、また甦っちゃったわ(左近允和子) ほか)
季節の花や木を愛でながら(良かったね、楽になれて(松下武史)
本当に家はいいもんだよ(谷村佳代子) ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。作家。戦後北朝鮮より引き揚げたのち、早稲田大学文学部露文科に学び、その後、作詞家、放送作家等を経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞受賞。81年より一時休筆して京都・龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2001年、ニューヨークで発売された英文版『TARIKI』は大きな反響を呼び、同年度の「Book of the Year」(スピリチュアル部門)に選ばれた
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