出版社内容情報
内乱の闇に消えた大金塊を追って旧帝国海軍グループ、ナチの亡霊たちが日本に集結した。スペイン戦争の悪夢を背景に国際組織との対決を描くサスペンスノベル─
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっぴ
4
冒険・サスペンス。前半はハードボイルド色が強く、後半は勢いで書ききったエンタメ小説。時代は、第二次世界大戦後が終わったが、終戦の雰囲気が少しだけ残る日本…そして横浜!!主人公は超人的ではなく、なんとか知恵とガッツで乗り切って進んでいきます。登場人物の皆が小説内の物語の後にどんな人生をおくるのか気になりますが、続編は無い。面白く読みやすいのですが絶版。見つけたら読む価値はあると思います。◆Amazon6502012/08/31
Hitoshi.F
3
「旅・青春・夢・挫折」という五木らしさからは一歩離れている感じ。終戦直後を舞台に、消えた金塊を求めるハードボイルド的物語りはまるで映画を見ているように楽しめた。が、★ふたつ、ってところだろうか。2012/10/14