出版社内容情報
近来まれに見る精神宇宙のサスペンスドラマと評された表題作のほか、赤い広場の女、バルカンの星の下に、弔のバラード、天使の墓場を収録して、著者の"初心"を鮮かに示す短篇集。解説・佃実夫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
64
どういうわけか五木さんの小説は読み始めると止まらなくなります。相性が良いのではないかとも思ったりします。粒ぞろいでどれもイイです。表題作は流石と呻りました。名文句があるのですが、ネタバレに直結するので書けなくて残念ですが、短編でここまでやるのにはやっぱりスゴイな、と思いました。2020/09/06
しんこい
15
再読。この時代にソチなんて地名が出てきても誰も知らなかったろうし、海外を舞台にしたアクションなんて斬新だったろうね。今読むとそんな未知の外国の魅力よりも、思想が大きく行動や人生観に影響している時代だなと思う2019/03/28
ハニ
5
鳥肌ものだった。私が書くべきだったのところで不覚にも感動した。2011/07/29
たつや
4
2024年177冊目。ソ連との冷戦の時代。ベールに包まれた感のある異国で繰り広げられるタイトル作は、読み応えあり。モデルになった人、事件はあったのだろうか。全5編。2024/08/22
Yoshihiko Nakade
4
言わずとしれた直木賞受賞作だが、あまり記憶になかった。あの頃の自分には「さらばモスクワ愚連隊」の方がより心にシンクロしたからだろうと思う。でも、改めて読むとやはりおもしろい。やはり再読して良かった。2012/10/28
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