出版社内容情報
【目次】
内容説明
「緊迫する安全保障環境」「停滞する経済」「揺らぐ皇室」。現代日本の抱える様々な課題はなぜ生まれたのか。その根源は「戦後」にあると著者は喝破する。敗戦から八〇年余。すべてを失った日本は、心機一転、経済成長に邁進し豊かな国になった―誰もが知る「神話」を突き崩し、「新しい戦後」像を打ちたてる意欲作。
目次
序章 なぜいま戦後史なのか
第一章 戦後日本は「平和国家」だったのか―「原点」としての朝鮮戦争
第二章 敗戦で「新しい国」になったのか―水俣病が暴く「断絶」の神話
第三章 「自由」はいつやってきたのか―「家族国家」を葬った高度成長
第四章 昔の選挙は「まとも」だったのか―忘れられた「メディア政治」
第五章 戦後はいつ「終わった」のか―「失われた三〇年」という呪縛
著者等紹介
辻田真佐憲[ツジタマサノリ]
1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あらたん
49
国民国家は虚構、人間には物語が必要、これはハラリの主張に重なっていて、ハラリの主張が現代の社会科学の中で一般性を持ってきたのだなあと感慨深い。 さておき、著者の言う、新しい国民の物語が必要というのは全面的に同意。今の社会が国民国家をベースにしている以上、我々は日本国としての物語を作る努力を怠ってはならないし、その努力は超長期的には日本国の競争力を左右するものだと思うから。2026/10/25
ころこ
24
本書は歴史を題材にしているが、歴史哲学的な問いを通じて、社会批評としての側面が強い。著者は「いまを生きる「われわれ」という視点が抜け落ちているのではないか」という。既存の戦後史を①戦前と戦後を対照的で二者択一のものとしてとらえる②戦後は終わらない③現在を失われた30年とみなす、という問題があるため、戦後がステレオタイプに論じられてしまう。「新しい戦前」を危惧するのではなく、「新しい戦後」の物語を紡ぐことが本書の目的だという。特に第3章はエネルギーをめぐる壮大な物語になっている。水俣病発生の淵源が単に戦後だ2026/10/26
たか
1
新しい戦後の物語、は魅力的。結局、保守が保守として機能してこなかったツケが回ってきている感がある。2026/10/21




