文春新書<br> AI時代になぜ英語を学ぶのか

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文春新書
AI時代になぜ英語を学ぶのか

  • 町田 章【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166615179
  • NDC分類 830
  • Cコード C0295

出版社内容情報

【「AIでよくない?」と思っているあなたに】
言語学でいま考える
「英語を学ぶ」とはどういうことか

 AIで翻訳も通訳もできるこの時代。英語力は必要だけど、もう勉強する必要なくない? AIでよくない? ――そんな疑問が出てくるのは当然です。しかし、ことばが持つ機能はコミュニケーションの道具としてだけではありません。忘れてならないのは、ことばは思考の道具でもあるということです。もしそれが、私たちのものの見方や世界の捉え方を形作っているとしたら。
 今後AIがいかに発展しようとも決して失われない、英語を、外国語を学ぶ意義とは。本書は「認知言語学」に基づき、言語と思考、言語と文化に焦点を当てながら、ことばの興味深い側面を見ていきます。

●目次
はじめに
第一章「再興バベルの塔」
第二章「ことばは心を映す鏡」
第三章「話すために考える」
第四章「過程を重視する日本語文化」
第五章「情に心を寄せる日本文化」
第六章「自己中心的な日本語文化」
第七章「AI時代だからこそ外国語教育を」
おわりに

本書のトピックから
→ 容疑者は「男」で、被害者は「男性」
→「回らない寿司」における概念基層
→「週休二日」と five-day workweek
→ ウサギ・アヒルの図、恒常仮定の罠
→ 風呂上がりのタオル 「拭く」か dry か
→『雪国』冒頭部の日・英語間の違い
など

●著者紹介
町田章(まちだ・あきら)
1970年、群馬県草津温泉生まれ。青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻修了(修士(文学))、大阪大学大学院文学研究科文化表象論専攻博士後期課程単位取得退学。長野県短期大学准教授、広島大学大学院人間社会科学研究科・総合科学部国際共創学科准教授を経て、現在は日本大学法学部教授。専門は認知言語学。他の著書に『AI時代に言語学の存在の意味はあるのか?』(ひつじ書房)など。


【目次】

内容説明

ことばは思考の道具であり私たちの世界の見方を形作っている―。AIでは訳せない「見えない文化」とは?

目次

第一章 再興バベルの塔
第二章 ことばは心を映す鏡
第三章 話すために考える
第四章 過程を重視する日本語文化
第五章 情に心を寄せる日本語文化
第六章 自己中心的な日本語文化
第七章 AI時代だからこそ外国語教育を

著者等紹介

町田章[マチダアキラ]
1970年、群馬県草津温泉生まれ。青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻修了(修士(文学))、大阪大学大学院文学研究科文化表象論専攻博士後期課程単位取得退学。長野県短期大学准教授、広島大学大学院人間社会科学研究科・総合科学部国際共創学科准教授を経て、現在は日本大学法学部教授。専門は認知言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ernest

2
「同じ状況を表す異なった言語の表現形式を比較することを通して、両言語話者の持つものの見方や世界の捉え方の違いを理解することができる」91 これぞ英語を代表とした他言語を学ぶ意義である。「つまり外国語を知ることを通して日本語話者の不可視的文化を意識し、自身のものの見方や考え方を絶対視しないすべを学ぶことができるのです。」220 立ち位置を相対化できるよね。"After you."と言われたときのエウレカ感を思い出す。お湯はhot waterだし。螺鈿の重箱がthe picnic boxと訳された時の衝撃よ。2025/12/09

すい🕊️

0
AIが瞬時に翻訳する便利な現代に外国語を学ぶ意義は、母語や文化を俯瞰して見れるようになる(あたらしい眼鏡的な)ためという主張に共感しました。中盤から後半では英語と比較しながら日本語のもつ特徴が挙げられていて、著者によると日本語とは過程を重視し、有情物に想いを寄せ、事態の内側から物事を把握しようとする言語なのだそう。こうした気付きも外国語を学ぶことで得られるのだとか。英語に限らずなにかの外国語を学ぶことは、AIの時代にあっても視野を広げて、正解はただ一つだけでないと知れるという点で極めて有益なのかなと2025/12/05

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