文春新書<br> ピークアウトする中国―「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界

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文春新書
ピークアウトする中国―「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614813
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C0295

出版社内容情報


「2020年新書大賞」にランクイン
『幸福な監視国家・中国』の著者2人による第2作目!

不動産バブルが崩壊し、今世紀最大の分岐点を迎えた中国経済。
このまま衰退へと向かうのか、それとも、持ち前の粘り強さを発揮するのか?
『幸福な監視国家・中国』で知られる気鋭の経済学者とジャーナリストが、ディープすぎる現地ルポと経済学の視点を通し、世界を翻弄する大国の「宿痾」を解き明かす。

◎「はじめに」より

中国経済に関する書籍はしばしば、楽観論もしくは悲観論、どちらかに大きく偏りがちである。
そうした中で本書の特徴は、不動産市場の低迷による需要の落ち込みと、EVをはじめとする新興産業の快進撃と生産過剰という二つの異なる問題を、中国経済が抱えている課題のいわばコインの裏と表としてとらえる点にある。
なぜなら、これら二つの問題はいずれも「供給能力が過剰で、消費需要が不足しがちである」という中国経済の宿痾とも言うべき性質に起因しており、それが異なる形で顕在化したものにほかならないからだ。
「光」と「影」は同じ問題から発しているのだ。

◎本書の内容

●1999年の着工以来、四半世紀も未完成のマンション
●陸の孤島にそびえ立つ巨大幽霊タワマン
●不動産危機によるチャイニーズドリームの終焉
●コロナ以降の金融・財政政策のチグハグさ
●バブルはなぜこれまで崩壊しなかったのか?
●「合理的バブル」が中国経済にもたらした歪み
●楽観ムードが消え、人々は借金返済と貯蓄に邁進
●スタバからコンビニコーヒーへ…消費ダウングレードが加速
●国家公務員は倍率87倍の狭き門に
●竹中平蔵が中国経済のキーパーソン?
●EV普及の裏にある「墓場」の存在
●「殺到する経済」が原動力となり、価格競争力をもつメーカーが誕生
●米国による経済制裁と、中国製半導体のゆくえ

◎目次

第1章 中国の不動産市場に何が起きているのか?
第2章 ポストコロナの不動産危機
第3章 新型都市化と不動産リスク
第4章 中国不動産市場と「合理的バブル」
第5章 中国社会を覆う悲観論
第6章 地方政府はなぜ財源不足に苦しむのか
第7章 「殺到する中華EV」は中国経済を救うのか
第8章 不動産バブルと過剰生産のゆくえ

内容説明

不動産バブルが崩壊し、今世紀最大の分岐点を迎えた中国経済。衰退に向かうのか、粘り強さを発揮するのか?『幸福な監視国家・中国』で知られる気鋭の経済学者とジャーナリストが、ディープすぎる現地ルポと経済学の視点を通して、世界を翻弄する大国の「宿痾」を解き明かす。

目次

第1章 中国の不動産市場に何が起きているのか?
第2章 ポストコロナの不動産危機
第3章 新型都市化と不動産リスク
第4章 中国不動産市場と「合理的バブル」
第5章 中国社会を覆う悲観論
第6章 地方政府はなぜ財源不足に苦しむのか
第7章 「殺到する中華EV」は中国経済を救うのか
第8章 不動産バブルと過剰生産のゆくえ

著者等紹介

梶谷懐[カジタニカイ]
1970年、大阪府生まれ。神戸大学大学院経済学研究科教授。神戸大学経済学部卒業後、中国人民大学に留学(財政金融学院)、2001年に神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学)。神戸学院大学経済学部准教授などを経て、2014年より現職

高口康太[タカグチコウタ]
1976年、千葉県生まれ。ジャーナリスト、千葉大学客員教授。千葉大学人文社会科学研究科博士課程単位取得退学。中国経済、中国企業、在日中国人社会を中心に各種メディアに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

42
『幸福な監視国家・中国』からわずか5年の間に、報道だけでも中国の状況が一変していることが分かる。成長が止まり、不況で個人が苦境に陥っている。それは個人では解決できないような構造的な問題のようにみえる。あたかも90年代に日本が味わった苦しみのようだ。前著は日本とは異なる中国の社会の考察だったが、本書は経済における側面を取り上げている。経済という共通言語があることで、日本と中国は同じ目線にたてる。日本は80年代にアメリカから双子の赤字のうち、貿易赤字の原因だと批判された。日本政府は輸出主導ではなく国内需要によ2025/01/30

アミアンの和約

14
習近平以後の中国の政策を、主に金融や財政政策の面から分析していく。数字が多いためやや文章に冗長さが感じられるが、データを重視する姿勢は評価したい。2025/04/01

電羊齋

13
中国経済についてはEVなどハイテク分野の大躍進という「光」と不動産不況、社会を覆う悲観論という「影」の一見相反する現象が見られる。本書では中国経済についてミクロ・マクロ視点、短期・中期・長期的視点、業界と市井の声から冷静に分析し、光と影のように相反する現象は、いずれも「供給能力の過剰と消費需要の不足」という中国経済の宿痾に由来しているとする。またその要因として中国政府の供給サイドの効率化に偏重した政策、均衡財政主義的な中央財政と地方分権的な地方財政などの長期的・構造的課題を取り上げているところも読み所か。2025/01/18

ceskepivo

11
EVに代表される新興産業という「光」、不動産バブルの終焉という「影」。両者は、「供給過剰と消費需要不足」という、中国経済の宿痾から生まれた。消費需要を回復させないまま、再び何らかのバブルを発生させて経済を回復軌道に乗せても、数年以内には危機はより大きな形で再来するとの指摘は納得。2025/04/24

ののまる

10
経済に疎いので、理解できたかどうか不安だけど、とりあえずいま中国経済は大きな分岐点で、それの煽りをグローバル経済下にいる世界中が受けるってこと。2025/04/06

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