文春新書<br> 認知症は病気ではない

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文春新書
認知症は病気ではない

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614738
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0295

出版社内容情報

政府推計によると、2025年には認知症者の数は約700万人となり、65歳以上の人の約20%が認知症だという。

いまの時代、認知症と宣告されることほど避けたいものはない。
それは「認知症になれば、何も分からなくなる」という思いこみがあるからだ。


長年、認知症当事者を多く取材してきた著者のノンフィクション作家、奥野修司氏は、そうした古い認知症観を捨てなくてはならないと説く。

認知症の人も私たちと同じような感情を持っており、楽しければ笑い、傷つけられたら悲しむし、怒る。
そして多くの当事者が、記憶が失われていくことにおびえている。

そもそも、認知症の約6割、80歳以上に限れば8~9割を占める「アルツハイマー型認知症」は病気なのか?

老年精神医学の権威、東京大学名誉教授の松下正明氏は「正常加齢者とアルツハイマー型認知症者の脳に質的な差異はなく、加齢と連続した状態とみなしたほうがいい」という。

つまりアルツハイマー型認知症とは、一部の人だけが発症する「病気」ではなく、脳の老化現象なのだ。

老化は誰も避けられないし、記憶力や判断力、実行能力といった認知機能が低下していくのは自然なこと。
しかし、その心や人格まで失われることはない

そうした認識が多くの人に広がっていけば、認知症になってもつらい思いをしなくなるだろう。

大事なことは、家族や地域が力を合わせて支え、認知症になっても生きていける社会を作ること。

認知症の人を介護する家族を悩まるのは、暴言・暴行や徘徊(はいかい)、妄想といった「周辺症状」だ。
本書では、専門家の助言を得て、家族が接し方、考え方を変えたことで、周辺症状が改善した例を紹介する。

また、認知症対策の先進地域の事例を通じて、地域で認知症の人たちを支えている事例も紹介。

認知症に対する考え方を大きく変える一冊だ。

内容説明

歳をとれば記憶力は衰え、言葉が出てこなくなり、判断も遅れがちだが、果たしてこれは病気なのか。長年、認知症の人や家族、介護・医療関係者に取材してきた著者は「認知症は病気ではなく老化。心の中は私たちと同じだ」と確信する。介護のヒントも盛りこんだ本書を読めば、認知症への見方が変わり、心が軽くなる。

目次

第1章 認知症の世界をのぞく
第2章 認知症の人のこころを読む
第3章 周辺症状は“病気”の症状ではない
第4章 家族に何ができるか
第5章 高齢者の認知症は病気ではない
終章 神に近くなった人

著者等紹介

奥野修司[オクノシュウジ]
1948(昭和23)年、大阪府生れ。ノンフィクション作家。『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

84
認知症の親を持ち、身近にそれを見て世話している人ならこの本に深く頷くに違いない。時には涙しながら。何故ならどちらかというと介護する子の気持ちの奥襞を触り、時には逆撫でしてくるからである。この本が示している事は平易に言えば認知症の方の本音である。それを丁寧に当事者に取材をされて編んでいる。その言葉と解説に身を摘まされるのである。抉られる。好きで辛い言葉を掛けている訳ではない。当然仕方なくなのである。でも、それをこう捉えられ、我が母の周辺症状である作話が出て来ているのだと知らされる事程、辛いものはないのである2024/12/01

skr-shower

2
認知症が病気じゃないと睡眠コントロールの薬も出なくて困るのだろうな。認知症が進んでも、困るのは周囲の力仕事であって(トイレ入浴介助等)、本人は不安になるだけ。生活がスローダウン・ダウンサイジングなど上手くへんかさせられれば良いのだが、ここ30年の実家を省みても難しすぎる。作話・物盗られ妄想・徘徊・問題行動・etc.、一通り経験したけど自分もなるのだろうな…2025/01/27

レイトン

2
アルツハイマー型の認知症は病気じゃないよ、加齢によって緩やな衰えとの連続的な症状で、90代になれば6割が該当。当たり前の老化としてありのままを自然に受け入れれば、記憶能力低下以外の周辺症状は和らいでいくはずとのこと。このような考え方が浸透したら、年を取ること、認知機能が衰えることに対する恐れは減じるが、当人も、身内も、ありのままを受け入れることの難しさよ。また、徘徊や暴言、物取られ妄想といった周辺症状が、周囲のせいだと責める風潮や、介護認定において公的サービスを受けにくくなるような変化はないようにしたい。2025/01/11

ぞろElwood

1
★★★★ 父が認知症で、読ませていただきましたが、目鱗で、おすすめします 誰しも年齢と共に避けられないものであり、父に優しく接したいと思います2025/01/24

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