内容説明
「パワー」の集積地アジアで覇権を握りつつある中国。台湾統一を「歴史的必然」と明言し、軍事侵攻の危機がしのびよる。もはやアメリカ一国だけではその勢いを止めることはできない。では、日本はどう立ち向かうべきか?アメリカの対中戦略を変えた若き俊英が提言する。
目次
第1章 「拒否戦略」とは何か?(パワーとは何か?;冷戦時代の問題意識に立ち返れ ほか)
第2章 「拒否戦略」はこうして生まれた(私のライフヒストリー;国家防衛戦略の起草に携わる ほか)
第3章 アメリカだけでは中国を止められない(ゴールは「アメリカの覇権」ではない;中国が民主化しても覇権国家の体質は変わらない ほか)
第4章 中国を封じ込める「反覇権連合」(中国は韓国を狙いにくる;左右にブレる韓国とどう付き合うか ほか)
第5章 日本には大軍拡が必要だ(中国は日本を圏内に取り込みたい;核の傘はどこまで及ぶのか ほか)
著者等紹介
コルビー,エリブリッジ・A.[コルビー,エリブリッジA.] [Colby,Elbridge A.]
非営利シンクタンクのマラソン・イニシアチブ共同設立者・代表。ハーバード大学卒業。イェール大学法科大学院修了(JD)。イラクの連合暫定施政当局、国家情報長官室を含め、核戦力、軍備管理、情報分野を中心に米国政府の重要ポストを歴任。2017~2018年に、米国防総省国防次官補代理(戦略・戦力開発担当)を務め、2018年に公表された「国家防衛戦略」の策定では主導的な役割を果たした。また、米国のシンクタンクである海軍分析センター(CNA)や新アメリカ安全保障センター(CNAS)で上級研究員を務め、CNASでは2018~2019年まで防衛プログラム部長として防衛問題の調査研究で指導的立場にあった
奥山真司[オクヤママサシ]
1972年生まれ。カナダのブリティッシュコロンビア大学卒業。英レディング大学大学院で戦略論の第一人者、コリン・グレイに師事、博士課程を修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員。多摩大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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