文春新書<br> 『RRR』で知るインド近現代史

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文春新書
『RRR』で知るインド近現代史

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614431
  • NDC分類 778.225
  • Cコード C0295

出版社内容情報

劇中歌「ナートゥ・ナートゥ」の〝超高速ダンス〟が話題となり世界的に大ヒット、2023年のゴールデングローブ賞、アカデミー賞歌曲賞を受賞したインド映画『RRR』。
1920年代のイギリス領インド帝国を舞台に、英国軍にさらわれた妹を取り戻すために立ち上がったビームと、大義のために英国政府の警察官となったラーマという2人の男の立場を越えた友情を、ド派手なアクションとVFX、歌とダンスで描いている。しかしこの『RRR』、極上のエンタメ作品と見えて、じつは随所に歴史的、政治的な映像と意匠が散りばめられている。
ストーリーの下敷きとなった古代インドの二大叙事詩『ラーマーヤナ』と『マハーバーラタ』とは何か? 主人公2人は実在の解放闘争の部族指導者をモデルとするが、実際どんな人だった? 総督夫妻らイギリスを徹底的に悪役として描くことに表われた現在のヒンドゥー・ナショナリズムの高揚とは? 劇中で印象的に使われる(現在の国旗とは違う)旗の由来、エンドロールの背景に次々現れるチャンドラ・ボースら8人の解放闘争の英雄たち、そして何故そこに〝国父〟ガンディーがいないのか? などなど。
『RRR』に秘められた意味と背景を解説しつつ、アカデミー賞9部門受賞の『ガンジー』や『ムトゥ 躍るマハラジャ』などこれまでの数々のインド映画にも触れ、映画でインド近現代史が学べる一冊。

内容説明

超高速ダンス曲「ナートゥ・ナートゥ」で世界的な大ヒットとなったインド映画『RRR』。映像にちりばめられた数々の対英独立闘争の意匠と背景を解説、その他のインド関連映画にも触れながら、極上のエンタメ作品を深掘りして激動のインド近現代史を知る!

目次

序章 『RRR』をご存じか?
第1章 「非・非暴力」の反英植民地闘争
第2章 映画が描いたインド独立闘争の一〇〇年
第3章 いまなぜ、インドで愛国映画が大ヒットするのか
第4章 それでもガンディーは偉大だった
第5章 日本はインド独立運動をどう描いたか?
終章 映画が描き出すインドの過去と現在、そして未来

著者等紹介

笠井亮平[カサイリョウヘイ]
1976年愛知県生まれ。岐阜女子大学南アジア研究センター特別客員准教授。中央大学総合政策学部卒業後、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科で修士号取得。専門は日印関係史、南アジアの国際関係、インド・パキスタンの政治。在インド、中国、パキスタンの日本大使館で外務省専門調査員として勤務後、横浜市立大学、駒澤大学などで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

183
インド映画ファン必読書。数々のインド映画の中で描かれる事柄を歴史的な位置付けから解説。英国からの独立戦争の経緯から、愛国心溢れる作品の背景がよく理解できます。そして「RRR」の裏ネタもあーる。主人公二人は実在する武装蜂起のリーダー。ビームが掲げるスローガン「Jal、Jangal、Zameen(水、森、大地)」の意味。緑·黄·赤の三色旗、カルカッタ·フラッグの成り立ち。「ナートゥ·ナートゥ」のシーンは、ウクライナのキーウにあるマリア宮殿(大統領公邸兼迎賓館)で、ロシアによる侵攻の数ヶ月前に撮影されたなど。2024/03/17

パトラッシュ

132
インド独立はガンディーによる不服従運動で無血達成されたイメージだが、実際はラーマとビームのようなナショナリストが各地で反英武装闘争を展開していた。しかし経済発展で自信をつけてグローバルサウスの指導者たらんとする現在の人民党政権下で、暗殺されたガンディーを国の象徴に祭り上げたネルー以来の歴史観を見直し、長い間無視されてきた武力による独立運動を評価するようになった。映画『RRR』はその一端であり、従来のインド観の変革を各国に迫っている。間もなくGDPで抜かれようとしている日本も、よく理解せねばならない事態だ。2024/05/26

さつき

60
R R Rのエンディングに登場した8人の闘士たちを一人も知らなくてずっと気になっていました。はじめにどんな事をした人なのかざざっと説明されていて読んで良かったです。本編は、インド映画を通してその歴史を解説する構成。知っている作品、観た事ある作品もありましたが、大半は未見で興味深かったです。観てみたい作品が増えました。2024/03/02

もえたく

23
「RRR」は面白かったが、時代背景や文化が分からず残念に思っていましたが、この新書で理解が深まりました。あの超高速ダンスシーンがロシア侵攻前のウクライナのキーウで撮影されていた裏話などもあって興味深く、他にもインド近現代史の理解を促す映画を沢山紹介されており、映画好きにもたまらない。日本と協力して武力解放を夢みたボースを主人公にした映画「忘れられた英雄」は観てみたい。2024/05/19

活字スキー

22
『インドの食卓』をなかなか興味深く読ませてもらった笠井さん。こんなあざといタイトルを目にしたら『RRR』を既に10回以上観てる自分がスルー出来るはずもない。ぶっちゃけ、ラージャマウリ監督によって目覚めさせられて以来インド映画やインド関係の書籍をいくつも摂取してきたから本書で初めて知ることは多くはなかったが、『RRR』きっかけでインドに興味を持った人が『RRR』以外のインド映画も引用しつつインド近現代史をざっくり知るにはちょうどいい、新書らしい良書だと思う。ヴァンデー・マータラム!2024/04/22

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