文春新書<br> 装飾古墳の謎

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文春新書
装飾古墳の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166613908
  • NDC分類 210.32
  • Cコード C0295

出版社内容情報

石室内部が赤、緑、黄、黒などの文様で、あざやかに彩られる装飾古墳。
4世紀半ばから7世紀にかけて現れた「古代のアート」は多くの謎を秘めている。
カラー図版を多数使って、その謎に世界的視座から迫る。

・九州と関東周辺に集中し、近畿に少ないのはなぜなのか?
・装飾古墳が九州に多いのは、中国に近いからなのか?
・筑紫磐井の乱の敗北が装飾古墳を生んだという通説は本当か?
・なぜ埋葬施設に人に見せるための装飾をするのか?
・海外にも装飾された埋葬施設は存在するのか?

内容説明

石室内が赤、緑、黄、黒などの図文で彩られた装飾古墳は、なぜ九州と関東周辺に集中し、近畿にはほとんど存在しないのか。筑紫君磐井の乱の敗北をその理由とする通説に反証し、世界的視座から「謎」に迫る。

目次

第1章 装飾古墳とは何か
第2章 研究の略史とデジタル・アーカイブ化
第3章 筑紫君磐井の乱の敗戦が装飾古墳を生んだのか?
第4章 なぜ古墳時代の中心地・近畿に少ないのか?
第5章 装飾古墳が九州に多いのは中国に近いからなのか?
第6章 装飾古墳への旅、日本から世界へ
第7章 近年、注目される装飾墓の調査
第8章 装飾古墳は洞窟壁画と関係があるのか?
第9章 装飾古墳・装飾墓と王墓

著者等紹介

河野一隆[カワノカズタカ]
1966年生まれ。福岡県出身。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(文学、奈良大学)。独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館学芸部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MASA123

8
奈良県民としては、九州の古墳の話など、取りに足らないこと、邪馬台国も早く決着つけてほしい(もちろん近畿説で)とか思いながら、それでも「装飾古墳の謎」というタイトルは気になった。「装飾古墳の話」というタイトルなら、たぶん、本書を手に取らなかっただろう。 キトラ古墳の壁画は見てきたので、装飾古墳なら、こちらにもあるよと思ったが、高松塚やキトラは「壁画古墳」という分類で、装飾古墳とは別の形態なのだ。装飾古墳のほうは、時代が古くて、原始的な(クスコ壁画にも通じる)古墳内部の壁画で、墓室の形態も異なり・・・ 2023/08/23

うしうし

6
本書の後半部を占める「比較考古学の方法を用いた」という全世界の装飾墓や洞窟壁画との検討は、何となく中途半端なものに思えて、斜め読み。九州での装飾古墳の装飾が「会葬者が玄門からのぞき見る」(p118)ため、すなわち「飾られた死者」(p113)に対するもので、近畿の「入口から棺が見えない」「隠された死者」の埋葬風習によるものというのは、著者の独自見解で説得力も高いと思うが、「死者のケガレを忌避する」埋葬風習を継体大王の王権と関連づけたり、「死生観イレオロギーの大変革を進めたの」を2023/06/17

しょうゆ

5
専門外の新書を衝動的な興味で読んでみた。結果、古墳の話から世界の王墓や壁画へと続き、人類の絵画のスタートのような話につながってゆき、自分の専門とつながって、そうなるのかと面白かった。古墳に惹かれる自分の何層かめには、きっとこういう興味につながってゆくのだろうと再発見。関東にもいくつかあるみたいなので、見てみたい。古墳を学ぶものとしては、本当に初学者で古墳そのものの勉強をまずはしないとなとも思ったが、面白かった。2024/09/25

A.Sakurai

3
九州に装飾古墳を見に行こうと思い立って、参考書として近刊の概説書を選んでみた。前半は日本の装飾古墳の状況や研究概要.メインの主張は装飾古墳は「飾られた死者」を石室で見せる葬礼の反映.対して石室内を装飾しない畿内では「隠された死者」として石室内部を見せない葬送であったのではないか.そしてその死生観の主導者は継体天皇と土師氏であったというもの.後半は対象が広がってグローバルな王墓の議論になる.王墓の存在やあり方は各地で差があり,装飾は王墓成立時か多様化期なので死生観の変化が起きたときに現れると推察している2023/11/04

Junko Yamamoto

2
私も九州の装飾古墳はローカルな風習、、、ぐらいにしか思っていなかった。死生観の反映、という見立は秀逸。考古学で物足りないのはこういった古代人の「心」の理解が足りないこと。死の穢れ感はどこからはじまったのかも日本の死生観で疑問に思っていたことだが、それも古墳から説明できている。2023/06/25

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