出版社内容情報
血液一滴から病気を診断――田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞した質量分析法が医療現場を一変させた、分子をはかる力=質量分析法。小惑星探査機はやぶさが持ち帰った試料も、質量分析計で解析された。ドーピング検査、ドル紙幣からのコカイン検出、水質・大気・土壌などの環境測定から、遺跡などの年代測定まで、私たちの生活を支える最先端科学への招待。
内容説明
宇宙にある物質は、すべて分子で出来ている。その分子の質量を測定することで、物質の正体がわかる技術、それが質量分析法だ。近年、飛躍的な進歩を遂げ、医療、環境問題、宇宙探査などで目覚ましい成果を挙げている。科学の最前線への招待。
目次
序章 計る、測る、量る
第1章 分子をはかれば医療が変わる
第2章 年代測定から生命の起源まで
第3章 分子をはかる原理
第4章 7人のノーベル賞受賞者を生んだ「はかる革命」
第5章 今後の展望
著者等紹介
藤井敏博[フジイトシヒロ]
理学博士。鎌倉市生まれ。京都大学理学部化学科卒、同大学院修士課程修了。日本電子、国立環境研究所を経て、明星大学理工学部化学科教授(2012年退職)。仏エコール・ノルマル・シュペリウール、仏エコール・ポリテクニーク、英ウォーリック大学などで教育・研究活動に携わる。現在はフリーランスで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。