出版社内容情報
いまや体外受精は14人に1人、世界有数の不妊治療大国ニッポン。保険適用で何が変わるのか? 生殖医療の権威が徹底解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャー
13
最新の治療方法や治療現場の実態について医師である著者がデータを用いて解説している。医療技術の進歩でこれまで未開だった部分が少しづつ解明されてきており、様々な症例への希望が開かれつつあることを知った。教育の面から正しい知識を早くに知ることが大切であるという指摘は大いに納得。漠然とした印象ではなく正確に知ることが重要。2022/07/03
グレートウォール
9
皇室の主治医でもあった著者が最新の不妊治療について書いている。妊娠にはいまだ分かっていないプロセスがあり、まずメカニズムについて知ることが不妊治療の第一歩としている。2023年4月から日本では高度不妊治療にあたるいくつかが保険適応となり話題となっている。これで不妊治療を希望する全ての人に一筋の光が…となる面もあれば、まだまだ議論の余地があり、保険の適応になっていない治療や、そもそも保険適応の年齢制限あったりと知らないことばかり。2022/05/17
Go Extreme
3
妊娠の常識が変わる: プレコンセプションケア 子宮は加齢でトラブル↑ 精子も加齢で↓ 43歳・不妊治療は始められる 夫婦同じタイミングで 妊娠成立の仕組み: 臓器とホルモン エイジングという宿命・卵子 受精まで 精子は東京~名古屋間を旅する 着床まで 自然妊娠は奇跡の積み重ね 不妊治療を受ける前に: 不妊に悩むカップル5.5組に1組 左右する三因子 不妊治療の現在地: 体外受精と顕微授精 生殖医療の最前線: PRP療法 PGTーA 拡張する生殖医療: 累計70万人・体外受精児 社会的卵子凍結 保険適用2022/05/31
Gonta
1
四月からの保険適用 治療始めたばかりの若い世代にはありがたい。 若い世代でも何年も治療続けてうまくいってない人や高齢世代は先進医療をオプションで選ぶ現実。 項目によっては最初から自費負担せざるを得ない現実。 混合負担でも良いやないかと思いますが。 海外ではいろんなことが進んでいて、日本てやっぱり遅れてるんだなー、と思うところでした。島国だから仕方ないけど。でも研究を積み重ねたり、改革の働きかけをしている人達もいることを忘れてはいけない。 2022/05/17