文春新書<br> 百歳以前

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文春新書
百歳以前

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166613328
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

北野高校の同級生、ともに妻を亡くした91歳の二人が綴る日常、過去と現在の往還、淡い恋心。「男おひとり様」のリアルがここに。

内容説明

名文家で知られるジャーナリストと、旧制北野中学の同級生が、九十一歳を迎え、それぞれの日常や回想を綴る。ともに妻を亡くし、コロナ禍で外出もままならぬ中、日々の暮らしを書き記し、電話で口述筆記を行い、一冊の本を書きあげた。「もうじき百歳」のリアルな心情と、互いを支え合う友情がここにある!

目次

執筆のプロセス(土井荘平)
真の英国紳士(徳岡孝夫)
ひとり正月(土井荘平)
人事の賽の目(徳岡孝夫)
K女との電話(土井荘平)
セカンドキャリア(徳岡孝夫)
ハーレム・ノクターン(土井荘平)
陽気な神父さん(徳岡孝夫)
ステイホーム(土井荘平)
気高い行為(徳岡孝夫)
何れ菖蒲か杜若(土井荘平)
夢の浮橋(土井荘平)
政治家が死んだ時(徳岡孝夫)
夢かうつつか(土井荘平)
動機が行動を浄めるか(徳岡孝夫)
白い人々の病院(徳岡孝夫)
眼鏡が見つからない(土井荘平)
政治家の表と裏(徳岡孝夫)
「孤独」ということ(土井荘平)
三島由紀夫のこと(徳岡孝夫)
会者定離(土井荘平)
ショウグンザクラ―あとがきに代えて(徳岡孝夫)

著者等紹介

徳岡孝夫[トクオカタカオ]
ジャーナリスト。昭和5年1月、大阪市生まれ。毎日新聞社で社会部、「サンデー毎日」、「英文毎日」の記者、編集次長、編集委員などを歴任。「ニューヨーク・タイムズ」のコラムニストも務めた。第34回菊池寛賞受賞。著書に『五衰の人―三島由紀夫私記』(新潮学芸賞受賞)、『横浜・山手の出来事』(日本推理作家協会賞受賞)など多数

土井荘平[ドイソウヘイ]
昭和4年12月、大阪市生まれ。商社勤務、自営業を経て、リタイア後、小説、エッセイなど著述を始める。徳岡氏とは旧制北野中学の同級生。著書に『青い春、そして今晩秋』(鶴シニア文学大賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zag2

26
91歳となった同級生二人が、徳岡さんはジャーナリスト時代の思い出を中心に、土井さんは日常の思いを中心に、交互に短文を書き連ねた本。それぞれが、それぞれに思い考えたことを書いているのだけれども、全体として一つの雰囲気が出来上がっているのは、同級生でもあり、百歳が見えるところまで来た人生経験の厚みのためなのかと思う。こんな構成の本なんて考えたこともなかったが、自分のこれからを考えさせられる一冊でした。2022/04/07

ひほ

21
父が最近読んでいたく感銘を受けていたようだったのでちょっとその世界をのぞき見。父とあまり変わりない方の著書なので父にとっては同じ時代を生きてきているので感動したのでしょうか?お互いに支え合ってこういう本を出せるのは素敵ですね。2022/02/18

koishikawa85

2
土井氏の文章は同窓会の雑誌に載るような身辺雑記。お金を払って読むほどの文章ではない。それより問題は徳岡氏。口述筆記のせいだろうが、話があちこちに飛び、語彙の選び方の雑。ほんとうに老人の話を聞いているよう。これまでの徳岡氏のエッセイだと思って読むと裏切られる。ただ徳岡氏の思い出話はそれなりに面白い。2021/12/26

よしよし

0
とてもよかった。徳岡さんは昔の事を思い出させてくれ、土井さんはこれからの事を教えてくれた。ありがとう。2024/12/20

Mitsuhito Shiraha

0
九十歳代のご両人が綴るあの日と今日。これは誰にとっても来たるべき明日、なのだ。テルアビブ空港乱射事件のエピソードは出色ながら「動機が行動を浄化する」なる日本人精神論は最早潰え去ったと思う2024/03/16

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