内容説明
リーダーのなすべき仕事とは何か?良い知事とダメな知事の見分け方とは?
目次
知事たちの虚を突いた感染症
法的根拠を欠いた知事の自粛要請
各都道府県知事の閻魔帳
問われる全国知事会の役割
東京都政と大阪府政を診る
ポストコロナ時代の首長と議会
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなばる
23
「非常事態だから」と権力者が法的根拠に基づかない人権の制約や公金の支出を行うのは、まさに独裁の走りではないか?「リーダーシップを発揮し、スピード感を持って取り組む」と言えば聞こえはいいが、やりたいことをやりたいようにやるだけ。まして、その後に点検もせず、失敗を認めないのでは、「自分は絶対に正しい」と言っているようなもの。本書のように、政治家・行政の意思決定・施策実行を点検するのは大変意味のあることだと思う。本来は、議会・マスコミ・行政内外の監査で点検されることが、何らなされていないのもよくわかった2023/06/02
おいしゃん
23
知事職について網羅的に書かれているのかと手に取ったが、主に東京と大阪の知事のコロナ対応についてがほとんど。2021/04/26
Melody_Nelson
8
コロナ禍で、これほどまでに知事の力量が問われたことはなかったのでは?と思い、手に取った本。そして地方政治について殆ど知らなかった自分に気付き、恥じる。法解釈や国との関係など、結構ややこしい。片山氏の場合は、自治省→知事→総務大臣と歩まれた立派な方だけど、大方の知事はそんなエリートではないはずで、ダメなところも多いのだろう。東京と大阪の首長に対しては嫌みがチラリ。大阪のパートで、「大阪都構想」ではなくむしろ「東京市構想」の考えはとても面白かった。2021/02/11
kei-zu
8
鳥取県知事を経て総務大臣を務めた著者による、コロナ渦対策を主にした分権論。執筆当時は住民投票の直前だった「大阪都構想」についての言及もある。 「知事には県政を遂行する上で日々決めなければならないことが山ほどあります。(中略)所詮人間が決めることですから間違いもあります。(中略)私にとっては、その点検をしてもらう場が県議会でした」(225頁) 著者は、法の支配と地方自治制度に期待する。 コロナ渦を抜け出した分権の行き先は、どのようなものになるであろうか。2020/11/26
hideto
7
「知事の真贋」という、まさにこのコロナ禍にピッタリの題名に惹かれて読み始め。コロナ禍までは知事の力量に興味がありませんでしたが、こんなに各知事に差があるなんてと思うばかり。特に、東京と大阪の知事は悪目立ちし過ぎていることがよくわかります。コロナ禍における法律の話とか、全般を通じ非常にわかりやすい本でした。本当は、著者は駄目な知事のことを辛辣に書きたかったのではとも思いつつ。著者にはコロナ禍が落ち着いたら、各知事の総括をしてもらいたいところです。2021/02/19
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