文春新書<br> 日銀バブルが日本を蝕む

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文春新書
日銀バブルが日本を蝕む

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611874
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ヒトラーの経済政策を礼賛する審議委員、「自分の資産は外貨建て」と告白するエリート……モラルなき日銀が日本人の家計を破壊する!スルガ銀行の乱脈不動産融資、実力以上の株価高騰、仮想通貨事件……

「実感なき好景気」を演出してきた日本銀行の詐欺的政策を暴く!



お金の流れに異変が起きている。

不動産投資が過熱し、老後への不安から、アパートやマンションに投資する人が増えた。しかし、入居者が見込めない物件を抱えた多くの大家が破綻のリスクにさらされている。スルガ銀行の乱脈不動産融資事件では、預金通帳の改竄など、悪質なモラルハザードが銀行内に蔓延していることが発覚。年収400万円代のサラリーマンに4億円超が貸し込まれる案件さえあった。

ネット上で投資を募る「ソーシャルレンディグ」は10%もの高利回りで人気を集め、投資金額はうなぎ上りに増えているが、お金が戻らないなどのトラブルも相次いでいる。

ビットコインをはじめとする仮想通貨は相場が乱高下し、ハッキングによって顧客の資産が流出する事件も頻発した。

こうした歪んだマネーの潮流の背景には、日本銀行の政策がある。日銀はアベノミクスを受けて「異次元の金融緩和」「マイナス金利」を打ち出し、お金の価値を切り下げようとしてきた。だが、それが国民の将来に対する不安を煽り、実態とかけ離れた価格の資産に資金が流れ込んでいるのだ。

日銀エリートたちはさまざまなレトリックを弄し、みずからの政策を正当化してきた。マイナス金利に戸惑う庶民を小バカにし、上から目線で取材に答え、答えに窮すると逆ギレする。一方で、外貨建て資産をひそかに購入する日銀職員も。

そして、日銀の失敗のツケは、必ず私たちにまわってくる……。

不動産市場崩壊の予兆が指摘され、株価も大幅な調整局面を迎える中、ババを掴まされないためにも必読の作品だ。

藤田 知也[フジタ トモヤ]
著・文・その他

内容説明

年収四百万円台で四億円超の借金を背負う不動産投資家のサラリーマン、二十六年ぶりの高値に沸く株式市場、怪しげな仮想通貨に走る若者たち…歪んだ饗宴を演出している真犯人は野放図に溢れた日銀の緩和マネーだ。超エリートたちの欺瞞に満ちた金融政策の内実をすべて暴く!

目次

はじめに ツケは必ず回ってくる
第1章 不動産バブル崩壊の予兆
第2章 「マイナス金利」と「国債バブル」の大罪
第3章 虚構の二%
第4章 日本株はなぜ高騰したのか
第5章 茶番だった「総括的な検証」
第6章 仮想通貨は「円」を越えるか?
第7章 失敗の代償は我々に
おわりに 超低金利時代が終わるとき

著者等紹介

藤田知也[フジタトモヤ]
朝日新聞記者。早稲田大学大学院修了後、2000年朝日新聞社入社。盛岡支局を経て02~12年『週刊朝日』記者。12年春に経済部に移り、16年春から日銀・金融担当。18年春から特別報道部に所属し、シェアハウス投資・スルガ銀行不正融資問題などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まゆまゆ

12
2013年に始まった黒田バズーカを始めとした日銀の金融政策の結果、何が起こっているのかをルポする内容。物価上昇2%は必ず達成できる、とコミットされてから早5年……統計上は株価も地価も上昇しているが、消費税増税により物価は想定どおり上昇しなかった……スルガ銀行の話やコインチェックの話は日銀の政策の結果起こったことだといわれてあらためて納得。忘れてたけど(笑)2019/04/23

takao

3
ふむ2024/04/21

smatsu

2
著者は朝日新聞の日銀・金融担当をされていた方らしい。出版は2018年、もう3年も経ってしまっているためか、基本的には知っている話ばかりで新しい知見はほぼなし。超低金利政策が特に地方銀行の経営にダメージを与え、無理なノルマを課された行員たちがカボチャの馬車みたいな怪しい案件も敢えて通してしまうというスルガ銀行の事例とか、要はアベノミクスが日本社会に与える悪影響についていろいろ述べられています。問題は今後アベノミクスが終わるときに何が起こるかだと思うのですが、その辺りをもう少し突っ込んで欲しかったです2021/09/04

keepfine

1
日銀による金融緩和の副作用として、われわれの生活にそう遠くないところでも既に問題が生じていることを報告。かぼちゃの馬車(シェアハウス)とスルガ銀行の不正融資。サブリース。地銀のカードローンは低金利による利益縮小を強いられた銀行が生き延びるために乱発。しかとサラ金と異なり貸金業法の規制対象外。仮想通貨に対する金融庁の杜撰な管理。ETFは購入を止めると株価暴落を招く懸念。欧米と対比して出口戦略を示さない。2022/02/11

のりひろ

1
スルガやら商工中金にコインチェックやら忘れていた。。2020/07/19

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