文春新書<br> 軍人が政治家になってはいけない本当の理由―政軍関係を考える

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文春新書
軍人が政治家になってはいけない本当の理由―政軍関係を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611447
  • NDC分類 393.2
  • Cコード C0295

出版社内容情報

マッカーサーはなぜアメリカで嫌われたのか? 民主主義国家にとって政治と軍事の関係はどうあるべきかを日米英の歴史から考察する。

内容説明

田母神空幕長解任事案はなぜ起きたのか。マッカーサー元帥はなぜ米軍人から嫌われたのか。湾岸戦争でのパウエル統合参謀本部議長の判断は本当に正しかったのか―国内外の豊富な事例から、民主主義国家における政治と軍事の関係はどうあるべきかを探った画期的な試み。

目次

序章 「自衛隊からの平和」から「自衛隊による平和」へ
第1章 自衛隊の東日本大震災対処への賛辞の裏側で起きていた事実
第2章 日本の政軍関係の現状を考える
第3章 政軍関係の経験則を求めて太平洋を渡る
第4章 米国が経験した政軍関係の象徴的な事例
第5章 さらに、政軍関係の経験則を求めて大西洋を渡る
第6章 民主主義国家日本が取り組むべき政軍関係の課題
終章 我々は、何故、今、政軍関係に向き合わなければならないか

著者等紹介

廣中雅之[ヒロナカマサユキ]
1979年防衛大学校卒業(国際関係論専攻)、航空幕僚監部人事教育部長、統合幕僚監部運用部長、西部航空方面隊司令官、航空支援集団司令官を経て、航空教育集団司令官を最後に退官(2014年8月)。現在、アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)上級研究員、伊藤忠商事航空宇宙部顧問、2015年6月~2017年6月、米国ワシントンD.C.駐在(新アメリカ安全保障センター上級研究員、笹川平和財団米国・国家安全保障及び外交問題研究員)、米国ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係研究大学院(SAIS)修士課程修了、米国戦略国際問題研究所及びスタンフォード大学国際安全保障研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Haruka Fukuhara

14
政軍関係にはかねてより関心があったので、自衛官の立場からの信頼できそうな見解を知ることが出来て良かった。日本では文民統制、政治家が軍を押さえつけるという側面ばかりが強調されるがそれは政軍関係の一側面に過ぎない、政治は軍を信頼し、軍も政治を信頼する必要がある。民主党政権の批判は既に聞き飽きた感もあるが、自衛隊の御し方という意味でもやはり当時の政権は酷かったとのこと。自衛隊は米軍に学び、戦前の軍とは全く異なる組織になっていると何度も強調されていたのが印象的だった。2017/10/21

ロッキーのパパ

12
評価は★★★★(満点は★★★★★) 日本が置かれた軍事的状況に即して政軍関係を語る良書だった。いわゆる十五年戦争期の本をよく読むんだけど、目的がはっきりしていなかった。政軍関係という切り口で当時の状況を読み解きたいことが、知りたいことだと気づかされた。時間があれば政軍関係をもっと勉強したい。2018/01/11

7
紹介されているのを見て突発的にkindleで読んだが、いやぁ良かった。個人的に気になり続けているテーマではあるが、元自衛隊将官らしい視点が随所にある。田母神空幕長更迭問題にはっきりと踏み込んだのは良かったし、元米軍JCSのマレン大将や英軍統合参謀総長のリチャーズ大将の事例の紹介は目新しい。そして、これらの事例は、政軍関係が英米においてすら未だに完成してはいないということを気付かせてくれる。批判の対象になっている人もいるのだが、口汚い表現は無く、理性的な筆致に徹しているのもよかった。2017/11/05

kenitirokikuti

5
1974年、防衛大学校校長猪木正道は、防大の教育カリキュラムを改定し、国際関係論と(組織)管理学の講座を開いた。それ以前は理系のみだった2020/09/21

バルジ

5
おそらく政軍関係について簡便な形で知ることのできる唯一の書であると思う。 個人的には民主党政権でかなりマシな大臣であったと思われていた北澤防衛大臣が、自衛官から見ると自分達を信用していない大臣と思われていたこと、東日本大震災での政治家・官僚の軍事を把握していないが故の混乱など、中の人間だからこそ書ける内容も多々あった。 政治と軍事は国家にとって不可分の物であるが、それを適切に運用するための基礎的な部分ですら危うい日本の状況には嘆息しつつ、今後どうそれらが整備されていくのか注視していきたい。2017/12/07

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