文春新書<br> 熱狂する「神の国」アメリカ―大統領とキリスト教

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文春新書
熱狂する「神の国」アメリカ―大統領とキリスト教

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  • サイズ 新書判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610815
  • NDC分類 192.53
  • Cコード C0295

出版社内容情報

宗教票の争奪戦といわれる大統領選。狂信的な福音派の影響力、最大の浮動票・カトリックの変遷。神国アメリカの宗教地図を俯瞰する。キリスト教信者は大統領をどう選んできたか



宗教票の争奪戦といわれる大統領選。狂信的な福音派の影響力、最大の浮動票・カトリックの変遷。2016年大統領選を占うのに最適な一冊!



第一章 アメリカの宗教地図

第二章 カトリックの苦闘

第三章 米国カトリックの分裂

第四章 ピューリタンから福音派へ

第五章 一九八〇年、レーガン選挙委員会

第六章 キリスト教シオニスト

第七章 ブッシュ大統領とキリスト教右派、その後

第八章 福音派メガチャーチ体験

松本 佐保[マツモト サホ]

内容説明

現在でもアメリカの信仰心はヨーロッパよりもはるかに高い。建国以来、独自の発展を遂げてきたアメリカのキリスト教は、政治にどのような影響を与えてきたか。大統領選との関係からアメリカの精神構造を探る。

目次

第1章 アメリカの宗教地図
第2章 カトリックの苦闘
第3章 米国カトリックの分裂
第4章 ピューリタンから福音派へ
第5章 一九八〇年、レーガン選挙委員会
第6章 キリスト教シオニスト
第7章 ブッシュ大統領とキリスト教右派、その後
第8章 福音派メガチャーチ体験

著者等紹介

松本佐保[マツモトサホ]
1965年神戸市生まれ。名古屋市立大学人文社会学部教授。専攻は国際関係史(イギリス、イタリア、バチカン政治・外交・文化史)。88年聖心女子大学文学部歴史社会学科卒業。90年慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。97年英国ウォーリック大学社会史研究所博士課程修了。Ph.D.取得。その間イタリア政府給費留学生としてローマのリソルジメント研究所に研究員として滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

37
なんとアメリカ人の信心深いことよ! キリスト教と大統領選の関わりを建国当時から解説してくれます。プロテスタントとカトリック、それぞれの流派の政治との絡みがややこしいけど面白い! 町山さんの著書で知ってたテレビ伝道師やメガチャーチとかアメリカのデカさと凄さとトンデモなさにやはり驚く。アメリカ映画やドラマを見る際に知っておくとより楽しめる基礎知識を仕入れられます。2016/08/17

かふ

22
アメリカがどっぷりキリスト教に浸かっているのがよくわかる本。今回の選挙で思い知らされたわけだけど、都市部のアメリカ(ニューヨーカー)しか見てなかった。ピューリタンがイギリスから新大陸に逃れてきたことを思えば当然なんだけどそういう歴史に疎かった。資本主義がマックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』というのはアメリカのことだった。プロテスタントは、教会より「聖書」の言葉を信じる。福音派はメディアを利用して拡大していった。原理主義は今ではイスラムのことだけど、よりカルトなプロテスタント。2020/11/07

Nobu A

19
松本佐保先生著書2冊目。人の行動心理に多大な影響を与えている宗教を抜きに他国の懐には入れない。前著に続き、宗教と言う枠組みからキリスト教国、アメリカを概観。歴史的変遷やユダヤ教等の他宗教及び他国との比較も交え、特徴を浮き彫りにし、宗教の影響力による構図を俯瞰。カトリック対プロテスタントと単純ではなく、様々な党派に枝分かれした後者、それぞれが政治的駆け引きの中で前者も含め、離合集散を繰り返す。トランプ前大統領の台頭を推測している点はさすが。選挙は換言すると票集め。票集めの行動観察の重要性を学んだ気がする。2021/08/01

穀雨

11
タイトルから、アメリカの宗教事情を調査したルポの類かと思ったが、そのような要素は最終章にみられるだけで、アメリカの政治と宗教のかかわりを追った歴史書に近かった。もともとアメリカ社会で差別されていたカトリックが力を持つに至った経緯など、興味深い点も多かったが、全体的に構成や文章が粗削りで、専門的なことばの定義などもよくわからないことが多かった。もう少しよく練った上で出版してもらえればよかったと思う。2021/11/29

めっかち

10
現下の日本では、安倍元総理暗殺を期に、某カルト教団がこれでもかと連日マスコミで取り上げられている。本書は、米国における政教関係を知りたく手に取る。米国では、宗教右派が一定の力を持っている。同性婚や妊娠中絶に反対するのは、福音派だけでなくカトリック保守派も同じだ。然し、ディスペンセーション主義には驚かされた。レーガンは「神がアメリカを祝福している」と発言したと……日本で某首相が「日本は神の国」と言ってぶっ叩かれたことが滑稽に思えてくる。他にも驚かされる話多数。「政教分離」を振り回す輩、世界を見渡しては如何?2022/09/02

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