文春新書<br> 司馬遼太郎に日本人を学ぶ

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文春新書
司馬遼太郎に日本人を学ぶ

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  • サイズ 新書判/ページ数 335p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610655
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0295

出版社内容情報

膨大な司馬作品、どれから読めば良いか。元担当編集者にして戦史家の著者が必読書と読む順番、秘話を初公開。これであなたも幕末通!

初めて親しむ司馬作品は、この順で読め!

歴史小説の大家として知られる巨人・司馬遼太郎。膨大な作品群を前に途方にくれる若い世代のため、良きガイドが登場した。著者は、作家最後の手紙を受け取った元担当者にして、戦史研究家でもある。
60万冊に及んだ蔵書の買いっぷり、史料を読み進める脅威のスピード――間近で目撃した司馬伝説を織り交ぜながら、代表作をわかりやすく解説。道に迷わず司馬作品を読み進めるコツを紹介する。

まずは、『燃えよ剣』から始めよう。土方歳三を初めて人間らしく描いたこの作品には、何よりも小説家でありたかった、という作家の本領がイキイキと発揮されている。
そして、幕末から明治へと作品を読み進み、最後に「なぜ昭和史を書かなかったか」という大きな謎に、初公開エピソードで迫る。


日本人とは一体何者か。
戦場で浮かんだ問いを胸に、22歳の戦車兵だった自分への手紙として作品を紡ぎ続けた作家。日露戦争については、「よくやった過去というものは、密かにいい曲を夜中に楽しむように楽しめばいい」と語り、一方で、ついに太平洋戦争を歴史小説では書かなかった。

歴史を大きな俯瞰で捉えた作品群は、何度読んでも新しい日本人像を提示してくれる。その本質に鋭く迫るガイドブックを頼りに、国民が誇るべき貴重な財産に触れよう。

内容説明

日本人とは何者か。戦場で浮かんだ問いを胸に、膨大な作品をつむぎ出した巨人。その本質に迫る読書体験をあなたに。

目次

第1章 想い出の司馬遼太郎さん
第2章 第一冊目は、『燃えよ剣』からはじめよう
第3章 第二冊目は、いよいよ『竜馬がゆく』に挑戦してみよう。
第4章 第三冊目は、『最後の将軍』で、徳川将軍家を学習する。
第5章 第四冊目は、『世に棲む日日』で、長州藩の動きを知る。
第6章 維新史の締めくくりは、『翔ぶが如く』で、西郷隆盛の謎を考える。
第7章 司馬作品を散歩する。
第8章 歴史大作『坂の上の雲』は、日本人への遺言だ。
第9章 なぜ、ノモンハン戦の執筆を断念したか。
第10章 司馬さんと太平洋戦争
付章 最後の手紙

著者等紹介

森史朗[モリシロウ]
1941年大阪市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1965年文藝春秋新社に入社。「別冊文藝春秋」「オール讀物」「文藝春秋」各編集長を歴任。のち取締役編集担当となり、2002年退社。執筆活動に入る。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

38
司馬先生の担当でもあった著者が司馬作品を俯瞰し解説されている。後半の坂の上の雲やノモンハン事件に関する記述で涙がチョチョ切れた。編集者ならではの裏話を知れたり、司馬先生の戦争史観なども触れることができ感動。また冒頭の関連書物の爆買いなど噂には聞いていたが、まさしく生きた歴史書。資料を恐ろしい速さで写真を取るように記憶されて行ったとの事。また主要作品の位置づけや概要にも触れ良い本を買ったと感じさせた。まだまだ司馬作品を読みきっていないので今後も勉強していきたい。2016/10/22

金吾

31
本を読む順番は好みの話でありあまり参考になるとは思えませんが、あらすじがわかりやすくまとめており概要を簡単に知ることが出来ます。司馬さんの人間に触れられる部分や昭和日本への想いは印象的でした。2023/11/24

gachi_folk

11
ノモンハン、太平洋戦争への思いが興味深い。やっぱりすごい作家なんだな。『峠』『坂の上の雲』この大好きな作品を読み返そう。そしたら、まだまだ知らない司馬遼太郎に会える気がする。2016/04/21

S.Y

10
司馬遼太郎を学ぼうと読んだ本。竜馬がゆくと燃えよ剣の執筆が同時期ということに驚いた。作者の司馬氏に対する尊敬や敬愛を随所に感じれた。作品年表等は役に立つが、ネタバレにはもう少し気を使って頂きたかった。70点。2016/08/30

よっしー

10
★3 まだ読んでない作品を読みたくなった。次は坂の上の雲かな。2016/06/06

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