文春新書<br> 中国(チャイナ)4・0―暴発する中華帝国

電子版価格
¥815
  • 電書あり

文春新書
中国(チャイナ)4・0―暴発する中華帝国

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610631
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0298

出版社内容情報

中国は今後どうなるのか? 暴発する中国という問題にどう向き合うべきなのか? 切れ味抜群の中国分析。日本オリジナル版。

2000年以降、「平和的台頭」(中国1.0)路線を採ってきた中国は、2009年頃、「対外強硬」(中国2.0)にシフトし、2014年秋以降、「選択的攻撃」(中国3.0)に転換した。来たる「中国4.0」は? 危険な隣国の未来を世界最強の戦略家が予言する!

戦略家ルトワックのセオリー
・大国は小国に勝てない
・中国は戦略が下手である
・中国は外国を理解できない
・「米中G2論」は中国の妄想
・習近平は正しい情報を手にしていない
・習近平暗殺の可能性
・日本は中国軍の尖閣占拠に備えるべし

内容説明

二〇〇〇年以降、「平和的台頭」(中国1・0)路線を採ってきた中国は、二〇〇九年頃、「対外強硬」(中国2・0)にシフトし、二〇一四年秋以降、「選択的攻撃」(中国3・0)に転換した。来たる「中国4・0」は?危険な隣国の真実を世界最強の戦略家が明らかにする。

目次

序章 中国1・0―平和的台頭
第1章 中国2・0―対外強硬路線
第2章 中国3・0―選択的攻撃
第3章 なぜ国家は戦略を誤るのか?―G2論の破綻
第4章 独裁者、習近平の真実―パラメータと変数
第5章 中国軍が尖閣に上陸したら?―封じ込め政策
第6章 ルトワック戦略論のキーワード

著者等紹介

ルトワック,エドワード[ルトワック,エドワード] [N.Luttwak,Edward]
ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級顧問。戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザー。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。国防省の官僚や軍のアドバイザー、ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任

奥山真司[オクヤママサシ]
1972年生まれ。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。英国レディング大学大学院博士課程修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

257
面白かった。驚くほどわかりやすく書かれた本。中国のトップは情報のフィードバックを受けるシステムが欠如しているという点に激しく同意。「大国は小国に勝てない」理屈は政治だけではなく様々な分野で適応させていくべき。おそらく実際の中国4.0は、本書で提示された方向性からは及びもつかない形になるのだろうが、その時になってもう一度読んでみたい。2016/10/17

Isamash

76
エドワード・ルトワック(政策国際問題研究所上級顧問)2016年著作(奥山真司・国際地政学研究所上級研究員が2015年インンタビューし、まとめ)。大変に知的に刺激的であった。中国が1.0平和的台頭から、2.0対外強行路線、3.0選択的攻撃と短期間に大きな戦略を変えて大失敗と論ずる。確かに今周辺は敵だらけ。その失敗要因を内向き性向(都合良い外の世界を発明)と感情(100年国恥)と。そして独裁者習近平は情報フィールドバックシステムが無く真実を知ることが出来ないと。謎だった香港で弾圧をやる理由が分かった気がした。2022/10/13

はつばあば

62
随分、中国と韓国が頓に日本攻撃をしている。いくら婆とは言え日本が気になりますわ。読み友さんのレビューで初めて手にしたルトワックさん。年寄にも分かるように書いてくれていました。韓国が憎んでいるのは自分達の祖父だと言う言葉に、自分の首を絞めている韓国が哀れだとも思います。中国に対する日本の今の外交戦略がとても気になります。外交にインテリジェンスはとても必要だと思います。尖閣諸島問題は自国で処理せねば・・。もしもトランプさんが大統領になったら、ババを掴まないように。霞が関でふんぞり返ってないで007になって。2016/10/19

くぅ

54
面白かった。大国は小国に勝てないという話はなるほどそうだよねと妙に納得。こと中国の戦略というか、共産党幹部連中や習近平についての記述がどこまで的を得てるんだかは謎だけれど…これが強ち間違ってない目算だとすれば、なんだか中国も出来ない子というか頭の弱い素直な子のようなものだなと苦笑。そういう国家が金と力を持っちゃうっていう状況が怖いよね。個人的に68頁の「ロシアは戦略を除いてすべてダメで、中国は戦略以外はすべてうまい」というルトワック氏の格言がけっこう好きかも。笑っちゃった。2016/09/02

Emperor

50
「パラメータ」と「変数」という言葉を用いた国家の分析はなかなか興味深くおもしろいなと思いました。いちばん「なるほど!」と思ったのは、“大国は小国に勝てない論”です。とても勉強になった一冊です。2017/10/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10710072
  • ご注意事項