出版社内容情報
平成もはや27年。高倉健の死。政権交代と3・11とあまちゃん、大相撲再ブーム。平成20年代をクロニクルで振り返るコラム。
平成20年代、何があったか、いくつ思い出せますか。
『靖国』『昭和の子供だ君たちも』など多くの評論をもつ著者による、「文藝春秋」好評連載コラム集第二弾!
2009(平成21)年から2015(平成27)年にわたる様々な出来事を論じた、全78本のコラムに収録した主な出来事は――
歌舞伎座立て直し/中川昭一泥酔会見/吉田茂邸全焼/マイケル・ジャクソン急死/民主党政権発足/森繁久彌、水の江滝子の訃報/事業仕分け/ボブ・ディラン9年振り来日コンサート/大相撲八百長問題/東日本大震災/『ぴあ』休刊/地デジ切り替え騒動/清武の乱/金正日死去/尖閣問題勃発/消えゆく名画座/森口氏iPS細胞事件/「あまちゃん」ブーム/2020年東京五輪決定/大瀧詠一急逝/「笑っていいとも!」の終了/消費税8%/代ゼミショック/高倉健死す――
完全に終わりゆく昭和を記録した、あたらしい平成史。
内容説明
映画や舞台を彩った役者たちが消えた。街の喫茶店も名画座も、隅の老人も不良も消えた。増えたのは「今どきの不幸な人たち」や「貧相な顔」「浮れたもの」ばかり。こんないやな時代だから書いておく!『文藝春秋』好評連載コラム集第二弾!
目次
2009年(平成二十一年)(私も歌舞伎座を失ないたくない;捕えられたら命乞いをしろと本居宣長は言う ほか)
2010年(平成二十二年)(森繁久彌と水の江滝子、その二人の縁;二〇〇九・平成二十一年の終わりに ほか)
2011年(平成二十三年)(二〇一〇年秋に神保町から消えた三つ;来年は大正百年だ ほか)
2012年(平成二十四年)(清武GMの記者会見についての読売の報道は北朝鮮と変りない;私はもう明治物の長篇を書けないかもしれない ほか)
2013年(平成二十五年)(サヨウナラ小沢昭一さん;黒田夏子さんおめでとうございます ほか)
2014年(平成二十六年)(ポール・マッカートニーのコンサートは素晴らしかった;常盤(新平)さんも山口(昌男)さんもいない新たな年 ほか)
2015年(平成二十七年)(マイフェーバリット“健さん”はどの作品だろう;国立西洋美術館は気持ち悪い ほか)
著者等紹介
坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958年東京生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。「東京人」の編集者をへて評論家に。『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞を受賞。雑誌「en‐taxi」の編集も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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