出版社内容情報
危険な農薬、正体不明の加工品、杜撰な管理体制。日中同時に進む食品汚染の実態と業界のからくりに現地事情に精通した研究者が迫る。
食料の6割を輸入に頼る日本。そのうち14%が中国産という現実。
もはや日本の食卓は、中国産食品なしでは成り立たない。
PM2.5の降り注ぐ大地で基準値オーバーの農薬にまみれて育った野菜、
抗生物質を投与された豚肉、規制をすり抜けて流通する遺伝子組み換え食品。
最近では、鉱山から流れ出た重金属が農地や農業用水を汚染している
という報告、ガンや先天性異常と食品汚染の関係性も指摘されています。
問題は、これらの汚染食品が、姿形がわからないほどに粉砕され、
エキスやスープの素となって、原産国不明の加工食品として輸入されること。
厳格といわれる日本の規制も、穴だらけ。
中国の農業・農村研究に40年携わってきた著者が、
「中国産」と表示のある食品を避けるだけでは安心できない、
日本産にも汚染が浸透している実態に迫る問題作。
第一章 見えない食品の恐怖
第二章 中国の食品汚染地図
第三章 食品汚染のヒトへの影響
第四章 なぜ汚染連鎖が絶ちきれないのか
第五章 重金属汚染という新たな難題
第六章 日本の食品は安全といえるか
内容説明
国籍・原材料不明の加工食品が増えている。中国産ホウレン草が野菜エキスとなって輸入され、他の食材や添加物と混ざり、冷凍食品として日本で売られる。断ち切れない汚染連鎖の実態、日本の甘い検査体制に警鐘を鳴らす。解決策はあるのか?チキンエキス、カレールー、麻婆豆腐の素、チョコレート、昆布粉末…「中国産」と表示されない恐怖。がんマップ付。
目次
第1章 見えない食品の恐怖
第2章 中国の食品汚染地図
第3章 食品汚染のヒトへの影響
第4章 なぜ汚染の連鎖は絶ち切れないのか
第5章 重金属汚染という難題
第6章 日本産食品は安全といえるか
著者等紹介
高橋五郎[タカハシゴロウ]
新潟県生まれ。愛知大学現代中国学部教授・同大国際中国学研究センター所長。愛知大学法経学部経済学科卒業、千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了(農学博士)。専門は現代中国の経済問題、特に農村経済・食料問題。中国を中心に海外農村調査歴40年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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