出版社内容情報
いざというとき、がん保険は頼りになるのか。ネット生命保険会社のプロが医療保険のしくみにメスを入れ、賢い「備え方」を教えます。
内容説明
ネット生保の若き経営者が、がん保険にまつわる「迷信」を一刀両断。正確な知識があれば、いたずらに不安にかられることなく賢い選択ができると説く。さらに民間医療保険と公的医療保険の課題も指摘。これからの時代に合った備え方を教えます。
目次
第1章 がん保険とは何か
第2章 医療保険の課題
第3章 老後の生命保険
第4章 働く人の生命保険
第5章 消費者は生命保険を理解していない
第6章 新しい時代の医療保険
著者等紹介
岩瀬大輔[イワセダイスケ]
1976年生まれ。東京大学法学部在学中に司法試験に合格。1998年卒業後、ボストン・コンサルティング・グループなどを経てハーバード経営大学院に留学。帰国後、ライフネット生命保険設立に参画。現在、代表取締役副社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
20
がん保険は必要か?がんは恐ろしい、でもがんは治る時代になった、一方こんなにお金がかかる、だからがん保険は必要である→ニーズ喚起→セールストーク、各生保会社共通であろう、しかし実際健康保険の高額医療制度を活用することで、それほどの出費がないことがデータとしてでてるのも確かである。貯蓄で賄うことができることを提言してる一冊であり、保険会社の重役が執筆してるところに注目しました。2013/02/08
ホシ
10
ライフネット生命の創業者で副社長の岩瀬氏による著書。やはりと言うべきか最後は自社商品の勧誘で締めくくる。とはいえ、自社商品の欠点も同時に示しており、保険業界の事情を中立的な立場から詳しく解説している。難解な部分もあったが、全体的に分かりやすく保険の仕組みが知れた。もちろん、氏の言説を鵜呑みするのは危険だが、参考になる点は多い。本書でも言及がある通り「がん保険のカラクリ」と銘打つものの、内容は「医療・生命保険」について。医療保険が知りたかったので、折よく良書に出会えた。以下に概要・所感をまとめます。2017/09/05
アルカリオン
8
p107- 生命保険の「純保険料」は金融庁の審査対象であり「標準生命表」によっているので各社共通(「付加保険料」は異なる)。一方、医療保険の純保険料は事情が異なる。標準生命表のようなものはない。新興保険会社は厚労省の公的データ等を利用するが、営業年数の長い会社は自社で蓄積したデータを用いている。過去に自社で審査を行って引き受けた契約者の入院発生率は、国民一般の入院発生率よりも低いので純保険料を安く設定できる。入院発生率のブレに対する安全割増も新興会社の方が保守的に設定しがちである。2024/07/12
Humbaba
7
保険とは,本来確率は高くないものの,起こってしまったら大きな被害を受けるというものへの保障のためのものである.がん保険は,その意味で言うと余り保険として有能ではない.がんでお金が多くかかるというケースはそれほど多くなく,お金をためておいたほうが効果的である可能性が高い.2013/05/14
tellme0112
6
高額医療費控除、今後はどうなるか分からないよね。ガン保険、必要か?ってとこから、なるほど。2016/01/18