文春新書
列島強靱化論―日本復活5カ年計画

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608096
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0236

出版社内容情報

被災した街の再建から財源の確保、内需拡大、さらには国土と経済の「強靭化」策まで。未曾有の国家的危機をどう乗り越えるべきか。

内容説明

未曾有の国家的危機に見舞われた日本。東日本の「ふるさと再生」のために何をすべきか。地震や津波に負けない強くてしなやかな国土をいかに作り上げるか―。復興、防災、から財源、デフレ脱出までの日本版ニューディール。

目次

序章 “強靱”な精神をもつ日本人
第1章 「巨大地震」は、すぐまた起こる(平成23年3月11日;巨大震災のために尽くすべき「人事」 ほか)
第2章 東日本の「ふるさと再生」(恐ろしい危機に直面した「家族」;なぜ家族を救うことが当たり前なのか? ほか)
第3章 日本経済の復活(大震災は日本経済にも大ダメージを与える;「計画停電」によって生ずる様々な被害 ほか)
第4章 「列島強靱化」のための八策(今、危機のただ中に置かれている日本;天変地異に対しても「平和ぼけ」を続けてきた戦後日本人 ほか)
終章 未来を変える(東日本の再生を;日本経済の復活を ほか)

著者等紹介

藤井聡[フジイサトシ]
1968年奈良県生まれ。京都大学土木工学科卒、同大学院土木工学専攻修了後、同大学助手、助教授、東京工業大学助教授、教授を経て、09年より京都大学教授。専門は土木計画学、交通工学、公共政策のための心理学。表現者塾(発言者塾)塾生。03年土木学会論文賞、05年日本行動計量学会林知己夫賞、06年「表現者」奨励賞、07年文部科学大臣表彰・若手科学者賞、09年日本社会心理学会奨励論文賞、09年日本学術振興会賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とうゆ

11
日本は自然災害大国である。しかし、最近世にはびこっている公共事業不要論は日本のインフラを脆弱化させ、インフラの老朽化や防災を遅らせてしまっている。今後は、いつか起こるであろう大震災などに備えて、様々なリスクに柔軟に対応できる強靱化を進めていこう。それは経済政策的にも、デフレ解消のための突破口となるはずだ。このような内容だった。著者の主張の大半は大いに頷けるものだったが、財政支出と国の借金にたいする意見には少し納得がいかない。これは別の本で詳しく調べてみる必要がありそうだ。2014/08/02

さきん

8
投資すべき部分が洗い出されたと思う。後は人手を合わせて計画を詰めることが必要になるだろう。予算はお金を刷れば良い(日本の金の価値が保証される範囲)。儲からないところこそ官が取り組む必要がある。2015/07/09

denz

4
東北での巨大地震があった場合、過去四回の内、四回関東に大きな地震があり、三回東海・南海に大地震がやってきた。というような話は面白かった(面白がってはいけないが)が、他の部分は地震後の緊急出版というかたちのためか、お説教と心構えについての話が多く、前作の公共事業本ですでに語られているようだ。景気対策としてではなく、「強靭化」という点では納得できる。しかし、クルーグマンが公共事業主体の財政出動派に転換してたのね。2012/11/13

ため

3
先日筆者の講演を聴く機会を得た。現政権や橋下徹氏などと比較するに、最も筋が通り、現実的で良識があり、まともではないかとの感想を得、本書を読み終えそれを確信した。今後の橋下徹氏との激論に期待しています。でも藤井教授はツイッターやっていない様だしなあ・・・2012/05/12

Row_the_Punks

2
地震等の自然災害リスク、公共投資のあり方、被災地支援、愛国、まちづくり、景気対策、いろいろな意味で勉強になる本であった。2013/01/15

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