文春新書
戦国武将の遺言状

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607877
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

出版社内容情報

常に死と向かい合うなか、予め書き置いた遺言。自らの死で部下を救えることを喜ぶものから、ひたすら息子のことを案じる秀吉まで。

内容説明

常に「死」と向きあうことを余儀なくされていた戦国時代の武将たち。彼らは「遺言状」に何を託したのか。覇者・秀吉から永遠のライバル、信玄と謙信まで、十一通の遺言状から読み解く生と死のドラマ。

目次

1 「栄華を求めず、義に生きるべし」とした二代目の道義―北条氏綱
2 「偉大なる父元就と無才無器量なる自分」と嘆く“三本の矢”の嫡子―毛利隆元
3 「自らの切腹により、部下たちの命を救うのは名誉なり」と秀吉に対した猛将―吉川経家
4 「弟よ、城主を継ぐな。娘よ、武士に嫁ぐな」と書置した蘭丸の兄―森長可
5 「三年の間、我の死を隠せ」とした智の武将―武田信玄
「歳月は、ただ夢中のごとし」とした義の武将―上杉謙信
6 「ただ、ただ、息子秀頼のことを頼む」天下人の最期の願い―豊臣秀吉
7 「大法の会得は容易ではない」と言い残した覚悟の茶人―千利休
8 「武士に死を逃れる道はない」とする三河譜代の老将―鳥居元忠
9 「筑前一国などは相応の恩恵とは言い難い」と不満の名軍師―黒田長政
10 「自分のために悪いことは、家臣や領民にも悪い、と心得よ」とする名君―池田光政

著者等紹介

小澤富夫[オザワトミオ]
1934年、山口県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科修士課程修了。哲学博士。日本思想史専攻。元玉川学園女子短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi_N

27
人は亡くなる時に本音が出るらしい。2017/01/22

maito/まいと

14
死、それは戦国武将にとっては人生の終わりでも、家にとっては始まり。その区切りの刻、彼らは何を残したかったのか。そんな今と違う価値観の中で生きてきた武将達の遺言状から、彼らの生きた時代を探る一冊。家のあり方を説いたり(北条氏綱)、己の器量を愚痴ったり(毛利隆元)逆に家を継ぐなと命じたり(森長可)、などかなりバラエティに富んだ事例が収録されていて、内容は濃い。そういえば、ドラッカーは「自分の葬式を想像しろ」と人生の逆算プランを推奨していたことを思い出した。秀吉みたいな情けない事例を、反面教師にしよう(笑)2012/06/25

500mile

7
死は美しいと言うと死を肯定しているように思えるが、死ぬことに直面したとき、人はあらゆるしがらみから逃れ、森林豊かな清流が如く心身共に澄んでいるように思われる。その時に綴られた遺言状にくだらない嘘偽りはない。が、一部性根の腐りきった輩が遺産相続云々でこの美しい遺言状の存在を汚しているようで残念きわまりない。毛利隆元、吉川経家のがグッときた。2012/12/10

渤海之狼

1
意外とよかった。 ただ、上杉謙信や武田信玄はいれなきゃよかったと思う。2011/05/03

ruril

0
遺書の取り上げかたと、それを書いた人物に関する記述が噛み合ってないというか物足りないような。2014/08/20

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