出版社内容情報
球団代表として選手育成に注力。第4次黄金時代を築いた男が、原監督、コーチ、スタッフ、選手たちの「言葉の力」を明かす。
内容説明
巨人軍再建の陰に「言葉の力」あり。球団代表だから書けた、原監督、コーチ陣、ベテラン選手たちの「叱る技術」。
目次
1 「下を向くな!」(「今日の負けにどう対処するか」―ノンロジカルの力;「こんなバットで打てるか!」―血の仲間;「いいかげんでもいい」―若者自身を殺すな ほか)
2 「全力でやったものは心に残る」(「もう違う次元にいる」―上司の背中;「勝負しなければならない」―オン・ザ・ジョブ・トレーニング;「だから契約金もらえたんだ」―自分にあるものを数える ほか)
3 「我々は戦う武士であり、勝負師だ」(「前夜の失敗を悲しみすぎてはいけない」―聖書と野球;「我々は戦う武士であり、勝負師だ」―Big rockと武士道;“Enjoy the moment.”(楽しんでいけ)―極限の緊張の中で聞こえた英語 ほか)
著者等紹介
清武英利[キヨタケヒデトシ]
1950年宮崎県生まれ。立命館大学経済学部卒業後、読売新聞社に入社。社会部記者として、警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現・中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長などを経て、2004年8月より、読売巨人軍球団代表兼編成本部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともひろ
18
プロ野球はスター選手の陰で、その何倍もの選手が人知れず去っていく世界である。そんな中でも、指導者の言葉一つで選手の人生が大きく変わっていくのだなぁと思った。人を活かすために、どんな言葉をかけて、どんな風に接していけばいいのか参考になった。関係ないですが、原監督のお父さん、怖すぎです。2016/09/02
Yスキー
9
立派な人です。この人の週刊ベースボールの連載は、アンチ巨人な友人も毎回読んでるみたいです。言うことがこっともなことが多いし、特に木村拓也選手に関する話は感動もんです。他にも、球団社長に就任してしばらく弱かった時の苦労話、原監督の裏話など楽しく読めました。野球好き嫌いに関わらず、ためになる言葉がたくさんあります。怪我を隠して出場する選手に対する「根性論は聞きたくない、やれるのか」というのとか。2010/09/15
トニー@柴崎は手塚の嫁
8
読了。こんな言葉で叱られたいし、上司になったら叱りたい言葉だらけだった。 巨人はいつも野球能力の高い選手を他球団から取って来るイメージだったけど、この本を読んで人選のポイントは実績だけじゃないんだなと感じた。2014/07/23
ローリー
8
堀内監督のどん底に弱かった時期から、リーグ三連覇を果たした現在の原監督までの巨人軍を、球団社長としての立場から見てきた清武氏が、コーチや監督がどのように選手達を叱り、やる気にさせているかを、多彩な例を挙げて述べています。プロ野球選手も一面ではただの人である事が知れて面白いですし、新聞やニュースのみでは知ることのできない選手達の素顔も知れて楽しめました。ただ、もっと深く知りたいと思った事もありました。そういったことを書くのは球団社長の仕事ではないかも知れませんが。2010/10/01
シュラフ
7
元巨人軍球団代表の著作(ナベツネ批判騒動の前のもの)。内容は「叱る」をキーワードにした巨人軍・プロ野球のちょっとイイ話。 原監督がファンと一緒に写真を撮る時は握手した手を胸まで引き上げる。写真に握手が写るようにとの気配り。 阪神の藤川球児はケガの多さを理由に03年に戦力外通告寸前であったが、岡田が監督になり中継ぎに変えたことで生き延びることができた。2012/05/19