出版社内容情報
金融危機後も急成長を遂げる中国経済の原動力は、実は政府も管理できない「闇のマネー」。誰も書けなかった世界初の告発レポート。
内容説明
〇八年の金融危機後、低迷する日米欧を尻目に、再び急成長を回復した中国。その原動力となったのが「地下経済」だ。アングラマネーの域に留まらず、政府や中央企業とも密接にかかわるこの地下経済を知らずして、真の中国経済は語れない。その深奥部に切り込む、本邦初の画期的レポート。
目次
第1章 地下金融の闇
第2章 中産階級の明暗
第3章 投資に群がる「官と民」
第4章 深〓(せん)‐香港ルートを追え
第5章 マフィア掃討作戦の功罪
終章 「地下」の実力とは
著者等紹介
富坂聰[トミサカサトシ]
1964年愛知県生まれ。ジャーナリスト。北京大学中文系に留学したのち、豊富な人脈を活かした中国のインサイドレポートを続ける。94年、『龍の伝人たち』(小学館)で21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
10
この地下経済を中央が吸い取るために、今の習近平による「腐敗撲滅キャンペーン」があると思うけど、どれくらい成功(つまり吸い上げ成功)したんだろうか。2018/07/19
tak
2
考えてみれば、中国地縁血縁は、世界中に『華僑』が居るのだから当たり前。余りに力が有りすぎ、中国GDPの半分と言うと、世界経済へのインパクトは計り知れない。貪欲なアメーバ小集団に日本は学ぶ所が多い。2010/12/20
もものげ
2
中国の現状把握と、将来を予測するために必読!中国の民需が増えない理由がわかりました。2010/11/20
まい
1
中国の地下経済の規模は表のGDPの半分近い数字、日本円にして200兆円とは驚く。中国に住んでいる人なら誰でも地下経済に関わりのないものはいないという。かさばる茅台酒より、高級タバコ「中華」が賄賂として重宝される。4000円弱ほどの高額紙幣の役割で出回り、換金後も開封されることなく紙幣同様ぐるぐる回ってるというのが面白い。1億円くらいなら食事中にでも日本にすぐ送金できると笑って話す地下組織のボス。その人に直接会える冨坂さんのネットワーク恐るべし…。それにしても中国は一筋縄ではいかないなぁ。魑魅魍魎。2019/03/17
Bamboo
1
中国の発展の裏に地下経済あり。2014/11/07
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