文春新書
財務官僚の出世と人事

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607655
  • NDC分類 317.24
  • Cコード C0236

出版社内容情報

究極の偏差値エリートが繰り広げる出世競争。その知られざる内幕を取材歴30年のジャーナリストが1000枚のメモを基に生々しく再現。

内容説明

試験の成績に関する限り、彼らは幼少の頃から「優秀」「できる子」の折り紙をつけられ、「神童」の評判を取った人物も多かったはずだ。それだけ頭のいい人物がいったいどんな出世競争を繰り広げているのか。日本一熾烈なエリート戦争、勝者と敗者を分けたものは何か?1000枚の取材メモで再現。歴代事務次官の出身高校・大学リスト付。

目次

第1章 十年に一人の大物次官・斎藤次郎
第2章 花の四十一年組
第3章 大蔵一家のドン・山口組
第4章 大蔵vs.日銀
第5章 非主流の国際派とミスター円
第6章 入省成績と出世の相関関係

著者等紹介

岸宣仁[キシノブヒト]
1949年埼玉県生まれ。73年東京外国語大学卒業後、読売新聞社入社。横浜支局を経て経済部に勤務し、大蔵省、通産省、農水省、経企庁、日銀、証券、経団連機械、重工クラブなどを担当した。91年読売新聞社を退社、経済ジャーナリストとして知的財産権、技術開発、雇用問題などをテーマにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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おいしゃん

41
あまりにも過酷な、財務省事務次官というトップを狙う出世レース。東大法学部卒業がそのレースのスタートラインというところからしても、財務省というのが化け物のような世界だというのがよくわかった。2017/09/30

さきん

30
全国の秀才を集める財務省の人事について、記者が1980年から2000年代にかけて内実を描く。時々聞いたことのある人が出てきた。事務次官になるためには、勉強と仕事と運と性格がそろわないと難しい模様。組織が軍隊やマフィアのようにしっかりしていて、お互い鎬を削りあう巧妙な仕組みが働いているそうだ。なんとなく異物感が出たところで読了。財務官僚たちには出世や勉強、仕事とは違うところにも生きがいを見つけてほしいと思った。2017/01/22

goi

3
エリートが守りの仕事をする財務省。万が一ここで働いたらものすごく神経すり減らしそう。財務省の昇格試験の内容についても知りたい。2016/09/25

Kusashiai

3
財務省(旧大蔵省)で繰り広げられる出世競争は、会社組織全般における出世競争の或る種の雛型だと思う。それにしても過酷だ。ペーパーテストにおいて超トップクラスの成績同士者のため、それでは甲乙が付けられない以上、“ワル”に代表される人間的側面で評価されるというのは興味深かった。なお余談では有るが、筆者の記者クラブ時代の夜討ち・朝駆けの記述を見ると、日本のマスコミの曰く言い難いダメさ加減も良く分かるオマケが付いてくる。2011/02/18

skmt_hs

3
日本の最精鋭エリートがどういうものなのかを知りたくて読了。 頭がいいのは当たり前の中で、差となるのは「ワル」、人間としての度量の違いというのはなるほどと思った。 頭がよくてテクニカルスキルが高い×愛嬌=仕事ができる2010/09/05

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