文春新書
明日のリーダーのために

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607488
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

国鉄民営化を成し遂げ、リニア事業に挑戦するJR東海・葛西敬之会長によるリーダー論。混迷の時代を切り開く指導者の資質とは?

内容説明

国鉄はまさに日本国の先行モデルであり、今日の霞が関や永田町が直面している問題は、私たちが30年前に目前にしていた問題と同質です。また国鉄分割民営化によるJR東海発足以降も前人未踏の創造的作業の連続です。

目次

第1章 三人の恩師―「幼虫」の時代
第2章 国鉄入社後の「迷い」と「自信」―「蛹化」する時代
第3章 国鉄崩壊への足音―「蛹」の時代
第4章 分割民営化を模索―「羽化」する時代
第5章 JR東海でリニアに挑戦―「成虫」の時代
第6章 日本版パブリックスクール「海陽学園」
第7章 救国のリーダーよ、出でよ

著者等紹介

葛西敬之[カサイヨシユキ]
昭和15年生まれ。昭和38年東京大学法学部卒業、日本国有鉄道入社。昭和44年米国ウィスコンシン大学経済学修士号取得。昭和52年日本国有鉄道静岡鉄道管理局総務部長。昭和54年同仙台鉄道管理局総務部長。昭和56年同経営計画室計画主幹。昭和58年同職員局職員課長。昭和61年同職員局次長。昭和62年東海旅客鉄道株式会社発足、取締役総合企画本部長。平成7年同代表取締役社長。平成16年同代表取締役会長(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

22
国鉄の分割民営化を成功に導き、JR東海のトップを務めた葛西敬之氏の自叙伝。 幼い頃に読書に親しんだ体験から、柔軟に思考をめぐらせる「空想」の時間が大切で、体を動かせない状況だからこそ自由な想像力は養われると繰り返し力説。未来のリーダーを養成する海陽学園の建学の思想へとつながっていきます。 仕事術にも触れており、「新しいチャレンジをするときに恐れを抱く者は大きな失敗をすることはない」「管理職は担当者の仕事を俯瞰すればよく、細かいところまで同じレベルである必要はない」あたりはアドバイスとして実践できそうです。2019/02/23

とみやん📖

9
「国鉄改革の真実」はいい本だったが、これはイマイチ。そもそもタイトルに示すリーダーが救国のリーダーだったとは。最終章で分かり失望した。ナショナリストによる安易なリーダー待望論に賛同できない。日本礼賛の姿勢も。この方、石原慎太郎と仲が良かったな。 国鉄を途中で辞めようとしたエピソードは初めて知った。それと、前掲の本には潜めていた故住田正二氏への批判も興味深かった。海陽学園設立の意義もイマイチ分からず。全般的にまとまりがなく、散漫な印象。文章もリフレインが多く、前掲本より衰えたとの印象。編集者の腕前の違いか。2020/08/14

しお

3
【備忘録】リーダーたるものは真摯に取り組む必要がある。常に学ぶ、思う、行うことを意識する必要がある。無私の心、独立自尊の精神、不屈の意思、実を負い虚を退ける心構えがリーダーには必要 まだまだ自分には難しい一冊だった 分割民営化の舞台裏が鮮明に書かれている一冊2015/06/28

gokaamo

3
全般にわたり厚顔であることがリーダーの条件でないのかとすら思われる断定的な筆致だが、それがまた、氏の政治的意思決定と経営的意思決定は異なるという主張に説得力を加える。国鉄民営化は政治的調整によっては解決し得ない矛盾を払拭する過程であったとも言えるかもしれない。2011/05/11

luther0801

2
確信を持って発言し、後は揺れることがない。部下の能力を正確に把握し、多くの人々から信頼されている人物との信頼関係を作り、そして、その人をきちんと人事で遇してあげることによって組織は動くものだ。 企業経営においては警察官僚(=したたかに計算し、本気で相手とは対決しない)よりも軍人(=不徹底は一番いけない。徹底しなくてはいけない)に近い適性が必要。2013/01/25

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