文春新書<br> 昭和天皇と美智子妃その危機に―「田島道治日記」を読む

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文春新書
昭和天皇と美智子妃その危機に―「田島道治日記」を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607440
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0221

出版社内容情報

初代宮内庁長官の日記が示す占領下の天皇とマッカーサーのありのままの姿。さらには皇太子妃選びから美智子皇后の苦悩まで秘話満載。

内容説明

占領下、初代宮内庁長官に就任した田島道治が密かに記した日記。天皇の退位問題、「謝罪詔勅」の真相、マッカーサー解任の衝撃、宰相・吉田茂との連携…、そして退任後の皇太子妃選びまで昭和史の秘話満載。

目次

第1章 天皇退位か、留位か―昭和二十三年の日記
第2章 秩父宮事件の真相―昭和二十四年の日記
第3章 マッカーサーとの最後の戦い―昭和二十五・二十六年の日記
第4章 天皇「おことば」を巡る攻防―昭和二十七年の日記
第5章 吉田茂と田島道治―昭和二十八年の日記
第6章 皇太子妃誕生の秘話―昭和三十年前後の日記
第7章 苦悩する美智子妃と共に―昭和三十四年から死までの日記

著者等紹介

加藤恭子[カトウキョウコ]
1929年生まれ。早稲田大学仏文科卒業と同時に渡米。ワシントン大学修士号の後、フランス留学。帰国後、早稲田大学大学院博士課程修了。(財)地域社会研究所理事、「加藤恭子ノンフィクション・グループ」代表。日本エッセイスト・クラブ賞、文藝春秋読者賞等を受賞

田島恭二[タジマキョウジ]
1917年田島道治の次男として生まれる。東京大学文学部卒業後、岩波書店に入社。満鉄調査部に移り、現地で徴兵される。終戦後、ソ連・中央アジアに抑留され50年に帰国。51年に朝日新聞に入社・退職後、書店を経営する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

6
敗戦直後から皇室に仕え、退職後も美智子妃を間接的に助ける役割を担った田島氏の日記を分析した本。日記の文体がカタカナ混じりで表現が古く、時代を前後しながら解説されているので、非常に読みにくかった。もし、正確に理解しようと思ったら、事柄の日付と登場人物の名前をメモしながら読まないと内容を追えない印象を持った。「昭和天皇と美智子妃その危機に」というタイトルは内容を表していない。ただ、田島氏が死の間際まで、皇室や明仁皇太子に仕えようとしていた忠誠心がよく伝わってくる内容であった。2019/12/09

Yoji Ochiai

1
最近のNHKスペシャルで取り上げられていた田島元宮内庁長官。日記に関する、Nスペに先行する分析。当時の関係者の動きがリアルによくわかる。最新の研究成果も踏まえ、田島日記は改めて分析される必要があるだろう。2019/09/09

sasha

1
戦後の占領期は、皇室最大の危機の時代でもあった。皇居訪問を頑なに拒むマッカーサーに憤り、「臣・茂」の吉田茂とも時には対立する。昭和天皇を、皇室を守ることに尽力した初代宮内庁長官は、平民出身だった。2012/03/03

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