出版社内容情報
マンガ家、テレビタレントとして活躍中のある日、突然の宣告。何にもなくても人は生きていけるというポジティブ境地に私はやっとたどりついた。
内容説明
漫画家、TVタレントとして活躍中のある日、突然の難病の宣告。何にもなくとも人は生きていけるというポジティブ境地にたどりつくまでのこころの軌跡。
目次
プロローグ 痛み
第1章 それは幸運のさなかに
第2章 いじめられっ子
第3章 ゴミ屋敷の住人
第4章 神様は、いじわる
第5章 心の整理と荷物の整理
第6章 後悔しない生き方をもとめて
第7章 神様のおくりもの
著者等紹介
さかもと未明[サカモトミメイ]
漫画家・作家。1965(昭和40)年、神奈川県生まれ。玉川大学英文科卒。商社のOLを経て、漫画家に。テレビ出演も多い。歌手活動もはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
16
この本の出版後、40代で発達障害(アスペルガー、ADHD)を宣告された著者の、膠原病(全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、シェーグレン症候群)と診断された顛末が書かれた闘病記。巻末に、東京警察病院皮膚科・蘆田龍一Drの「膠原病について」の解説が附される。題名は、こうだが……「あとがき」には<奇跡のような出会いをいただけたのは、病によってという部分も否定できません。病気になったことは正直辛かったし今も怖いけれど、わたしが人生に感謝を知るためには必要な体験でした>と。「苦しみと引き換え」ですか、神様……。⇒2020/12/30
bakumugi
10
少し過剰だなと思うことや、記述にゆらぎがあるようにも思うが、逆にそれが本人の言葉で書かれた感情の吐露であって、ありのままの思いを吐き出す必要があったのだと思わせる。巻末に未明さんの主治医による膠原病のプチ解説があってよかった。病気は知らないと気づけないし、その病気の人にどんな気遣いがしてあげられるかわからないから。2017/07/13
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
2
再読。人が困難を乗り越える姿というのは、なんと励ましになることか。病気は大きな気づきの機会だけど、病気にならないと気づけない、ということのないように。2012/03/03
ケロ子
1
生育歴を読むのは辛かったが、病気になってからの人との出会い、それを通して生まれてくるもの、気付き、何と強い人かと心打たれました。2011/02/12
mari
1
膠原病という難病になってしまったけれど、反対に心のしこりはどんどん溶けていく…。人間ってギリギリにならなければ、見えないことがある。2010/04/29