内容説明
土のスープ、紙、メダカの佃煮から猛毒のフグの卵巣、パイナップル茶漬けまで。伝統食品あり、新顔あり。制御不能。悶絶必至。ヒトの業と知恵の深さを実感する珍グルメ全集。
目次
はじめに 奇食は美食なり
第1章 奇食への招待状
第2章 伝統の奇食
第3章 奇食界のニューウェーブ
第4章 めずらしい飲み物
第5章 不思議なデザート
第6章 幻の珍グルメ
おわりに 奇食は世界を動かす
奇食セレクト101
著者等紹介
杉岡幸徳[スギオカコウトク]
兵庫県生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科修士課程修了。作家・エッセイスト・写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こばまり
54
この本を一言で形容するならば、惜しみないが当てはまる。48品の大盤振る舞いに加え巻末には101からなる奇食リストも。最も気になったのは、愛知県では盆踊りの時に老若男女が荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」で踊り狂うという記述であった。2021/01/17
みなみ
21
変わった食べ物、馴染みのない食品を指す「奇食」を紹介する全集。実際に食べたときの色や食感、写真も掲載されていて、臨場感があったが、食べたくないと思うもの(フグの卵巣の糠漬け、おたぐり、メダカの佃煮、土)が多かった。ただ、怖いもの見たさで食べたいもの(みかんご飯、イチゴスパ)もあったので、いつか縁があれば食べてみたい。2021/09/07
白黒豆黄昏ぞんび
13
実際に食べるとか食べてみたくなるかはともかくとして、知識欲として好奇心がそそられる食べ物の数々!シュールストレミングが一番興味あるなあ。食べ物としてありかなしかでいくと完全になしだもの。土も面白かった。2012/10/21
はる
11
図書館本。おいしい食べ物の本を借りよう!が、なぜか不思議な食べもの飲みものの本を手に取ることに。伝統食でも、この素材をここまで手をかけてなぜ食べる??というものがあるけれど、ほんとうに世の中にはいろいろな食べものがある。良かった、匂いがついていなくて!味よりも匂いで無理な食べものが多いみたいだ。特に発酵食品。さて、愛媛とんかつパフェと土佐かつおのたたきパフェくらいはそのうち食べてみたいな。「森の雫」も。2014/05/26
たくのみ
9
日本の地方珍味、蜂の子、ザサムシ、イルカ、サンショウウオ、ツキノワグマに混ざって、ウサギ、カエル、メダカ、蛇…まあ、食えるからいいかぁぁ。パイナップル茶漬け、イカスミジュース、ミカンごはん、ゼリーフライ…町おこしメニューかな。そして、トラ、紙、土、蚊の目玉、毒キノコ、人魚!?…人間って何でも食べられるんだな、とその生命力の強さに驚かされる。「宇宙時代は昆虫食が主流になる」杉岡さんもそう予想するのか。2013/11/13