出版社内容情報
全国津々浦々、平成生まれのトンデモ地名を大考察。
21世紀の市町村合併を機に誕生した新機軸の地名の数々。珍名の由来をめぐる悲喜こもごもからは、地方行政の混迷ぶりがみえてくる。
来年3月にひとまず終了の“平成の大合併”。つくばみらい市、京丹後市、南アルプス市、おいらせ町、大空町など新しい地名が誕生した一方、浦和市、天竜市、武生市はじめ、消滅した「市」だけでも全国で66にのぼる。「たかが地名、されど地名」――本書では、所在地不明、難読・誤読、ブランド争奪、小手先変更など項目別に番付形式で、新地名誕生の秘密と合併の裏側に迫る。
内容説明
匝瑳市、湯梨浜町、和水町…。こんな名前に誰がした?平成の大合併で誕生した全国津々浦々の“トンデモ地名”を番付形式で一挙紹介。
目次
第1章 地名相似形番付
第2章 所在地不明地名番付
第3章 リミックス地名番付
第4章 まぼろし地名番付
第5章 ブランド地名争奪番付
第6章 小手先変更地名番付
第7章 難読・誤読地名番付
誰も大合併を望んでいなかった―あとがきにかえて
著者等紹介
竹内正浩[タケウチマサヒロ]
1963年愛知県生まれ。フリーランス・ライター。北海道大学卒業後、JTBに入社、出版部門で旅行誌の編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たくのみ
6
平成の大合併でできた「地名相似型」「所在地不明型」「リミックス型」の不思議な名前。 対等合併で相互に気を配ったあげく、歴史的な地名、なじみ深い地名が消え、とんでもない「珍名」の自治体名が続出。だれのための合併なのか、どうしてそうなったのか、もはや著者のため息しか聞こえない。住んでる人はそれで良くても、相対的に地域そして、日本のブランドを落としているだけのような気がする。2014/07/07
はち
5
今住んでいるのが高知県四万十市で、中村と読んだ方がわかりやすい場所。この本にも出てましたよ。ブランド力ないのに四万十市なんて言わない方が良かったのに…。多分似たようなようなことを考えている人はたくさんおるとおもうのだけれど、どうだろう?2011/03/11
けんとまん1007
4
平成の大合併により誕生した市町村名の中から、選りすぐりの珍地名を集めた本。もちろん、著者の視点からなので、いろいろ異論はあるだろう。それでも、面白い。そこに行き着いた経緯とか、頓挫してしまった例とかがあって、なるほどねえ~という感じがする。ともあれ、最後のほうにも書いてあったことが一番。果たして、この合併劇はいったい何だっただということ。結果として残ったものは何?合併してよかったことは?よく耳にするのが、合併することで、いろんなもののレベルが落ちてしまったということ。歴史ある名前がなくった。2013/01/19
Eddie
3
珍と言い切るのはどうかと思う地名もあるが、確かに違和感、場違いという地名は多いと思う。 平成の大合併前の日本道路地図を捨てずに残しておこうと思います。」2016/05/31
星辺気楽
2
もともとの地名ではなく、合併に伴って本来のものとは違う地名論。本の題に疑問。2021/02/02