文春新書
夢枕獏の奇想家列伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606894
  • NDC分類 280
  • Cコード C0223

内容説明

知的好奇心から、危険を顧みず時代に抗して行動した“奇想家”―玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内、彼らの足跡をたどり直し規格外れの人生を描く。

目次

第1章 玄奘三蔵―知に駆り立てられて
第2章 空海―日本が生んだ最初の世界人
第3章 安倍晴明その一―「呪」の力
第4章 安倍晴明その二―五芒星の道
第5章 阿倍仲麻呂―文明の絶頂を見た人
第6章 河口慧海―カタブツだからできたこと
第7章 シナン―神が見える家
第8章 平賀源内―才能がもたらした悲劇

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
昭和26(1951)年、神奈川県小田原市生れ。48年、東海大学日本文学科卒業。52年、「奇想天外」誌に「カエルの死」を書いてデビュー。圧倒的な人気を博する「陰陽師」「魔獣狩り」「餓狼伝」の各シリーズをはじめ、山岳、冒険、ミステリー、幻想小説などの分野で広範な読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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びっぐすとん

11
108円本。夢枕獏さんの本を初めて読んでみた。小説はまだ読んだ事が無い。丁度今、原作が映画になってる『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の空海も出てくるし、私の好きなシルクロード絡みで三蔵法師や羽生くんのスケートで沸いた「陰陽師」安倍晴明も出てくる。著者の気になる人の基準って分かる気がするなぁ。イスラムの建築家シナンは全く知らなかったが、イスラム建築は好きなので、機会があったらシナンについての本も読んでみようと思う。文章がすごく平易で小学生向きかと思ったが、TV番組のテキストが元だったのね。親近感を感じた。2018/03/11

マサ

7
NHKの番組で氏が語った内容を書き起こした本。シルクロードがらみの玄奘三蔵や河口慧海のところが興味深かった。日本と中国雲南省の文化のつながりについての新説も面白い。氏が素材を小説にしていく際のイメージが少しわかる。2020/08/07

nob

7
奇才・夢枕獏さんのイマジネーションを刺激してやまない7人。玄奘三蔵の辿ったルートを自ら旅したり(結構命がけ)、晴明紋のルーツを遠く雲南省に探ったり、獏さん自身もなかなかの行動力の持ち主だ。2019/12/15

fogman

7
「好きになると、語りたくなり、書きたくなる」作家・夢枕獏が、創作の源泉といえる奇想的な人物達を語る。僕は陰陽師しか読んだことが無いのですが、他の小説も読んでみたくなりましたね。特に、空海と阿倍仲麻呂についての「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」と、建築家シナンの「シナン」は是非読みたいと思います。2012/01/18

Ken05

6
そこそこ熱心な夢枕獏の読者にとってはおなじみの人物七人。玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内。言ってみれば確認作業みたいなもので、真骨頂は物語世界で描かれる。まだ書籍化されておらず未読の『ダライ・ラマの密使』の河口慧海、『大江戸恐龍伝』の平賀源内あたりは、若干新味もあったか。2009/04/14

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